「毎日残業ばかりで、自分の時間が全く持てない」「このまま働き続けて大丈夫だろうか…」
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
筆者もかつては、朝8時に出社し、夜は23時まで働く生活を2年以上続けていました。家に帰るのは日付が変わるころ。家族との時間も、自分の趣味もほぼゼロ。そんな生活に限界を感じて転職を決意しました。
結果として、現在はフルリモート勤務で19時には業務終了、年収もアップし、家庭とのバランスも大きく改善。
今回はそんな筆者の実体験や人事経験をもとに、残業が多くて会社を辞めたいと悩んでいる方に向けて、「知っておくべき現実」と「今すぐできる行動」について詳しくお伝えします。
残業が多い人がまず知るべきこと
残業が習慣になると、それが「普通」になる
最初は「今日だけちょっと残業」と思っていたはずなのに、気づけば毎日のように2〜3時間の残業が当たり前になっていませんか?
これは「長時間働くことに慣れてしまう」という非常に危険な状態です。
本来、仕事は定時内に終えることが前提。残業が当たり前になると、無駄な会議や非効率な作業を見直す意識が薄れてしまい、生産性が上がらないばかりか、心身の疲労も蓄積されていきます。
残業=頑張っている、ではない
「長く働いている=頑張っている」と思ってしまうのは大きな勘違い。これは“怠惰な多忙”とも言える状態です。
長時間会社にいることで、「自分は努力している」という自己満足に浸ってしまい、効率を上げる工夫や改善を怠るリスクがあります。
仕事の成果は「どれだけ長く働いたか」ではなく、「どれだけ価値ある結果を出したか」で評価されるべきです。
「いつか報われる」は幻想かもしれない
「こんなに頑張っているんだから、いつか上司や会社が認めてくれるはず」
その気持ちは理解できますが、現実は必ずしもそうとは限りません。
ただ言われたことを時間をかけてこなすだけでは、評価されにくいのが現代の仕事環境。特に30代以降は、家庭を持つなど生活スタイルの変化もあり、「長時間労働」でカバーするのが難しくなります。
短い時間で高い成果を出せるよう、「質」に意識をシフトすることが重要です。
大切な人との時間を失っていませんか?
筆者自身、毎晩帰宅するのは23時過ぎ。子どもの顔を見るのは寝顔だけ。休日も疲れ切って寝て終わる…という生活が続いていました。
家族や友人との時間、趣味や自分の健康を犠牲にしてまで今の会社にしがみつく価値があるのか、一度立ち止まって考えてみてください。
今の会社を辞めたいと感じたときにやるべきこと
まずは社外の人に相談してみよう
毎日会社と家の往復だけでは、視野が狭くなりがちです。
筆者も、転職を決意するきっかけは社外の友人からの「それはさすがに異常だよ」という一言でした。
自分の働き方が本当に一般的なのかどうか、他の業界や企業に勤めている人に話を聞くことで、自分の状況を客観的に見直すことができます。
転職サイトに登録して「市場価値」を把握する
すぐに転職しなくても、転職サイトに登録することで以下のようなメリットがあります。
- 自分の年収やスキルが、他の会社ではどう評価されるかがわかる
- 良い求人情報があれば、転職への一歩を踏み出しやすくなる
- 非公開求人やヘッドハンターからの連絡が来る可能性もある
特に20代後半〜30代前半のうちは選択肢が多いため、早めの行動がカギになります。
おすすめの転職サービスは以下の記事でも紹介しています。
[使ってよかった転職支援サービス8選【20・30代にオススメ】]
できれば在職中に転職活動を始めよう
「もう限界…今すぐ辞めたい!」と思う気持ちもわかりますが、退職後に転職活動を始めると以下のようなデメリットがあります。
- 無収入のプレッシャーで妥協した転職をしてしまう
- 空白期間(ブランク)があると企業の印象が悪くなる
最近はオンライン面接が主流なので、昼休みや夜の時間を活用すれば、働きながらでも無理なく転職活動が可能です。
どうしても辞めたい時は「退職代行」を検討する
心身ともに限界で「明日から出社するのも無理…」という状況なら、退職代行サービスを使うという選択肢もあります。
サービスによっては、弁護士が対応してくれるものもあり、安心して手続きを進められます。
精神的な負担を軽減したい場合は、検討する価値があります。
転職は人生を変える「手段のひとつ」
「転職=逃げ」ではありません。むしろ、環境を変えることで初めて、自分らしい働き方を実現できる場合もあります。
筆者自身も、転職によって働く時間が短くなっただけでなく、以下のような変化がありました。
- 仕事の質と成果で評価されるようになった
- 家族との時間が増え、心の余裕が生まれた
- 年収も上がり、経済的な不安が減った
「今のままじゃダメだ」と感じたら、その気持ちは決して間違っていません。早めに動き出せば、それだけ選択肢も広がります。
今の自分に問いかけてみてください
「このまま今の働き方を続けて、後悔しないだろうか?」
「自分にとって本当に大切な時間とは?」
「この会社じゃないと、自分は幸せになれないのか?」
そんな問いに対する答えを見つけるためにも、一歩踏み出すことが必要です。
残業が多くて辞めたいという気持ちは、あなたの人生をより良くしたいという前向きなサインかもしれません。
誰かと比べる必要はありません。あなたの人生は、あなたのもの。大切なのは、自分らしい働き方と生き方を選ぶことです。
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