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GoogleのreCAPTCHAは無料で使える?利用条件と制限、有料プランの違いを徹底解説

「reCAPTCHAって無料で使えるの?」「どこからが有料になるの?」
こうした疑問を持つサイト運営者や開発者の方は少なくありません。Googleが提供するreCAPTCHA(v2、v3)は、不正アクセスやスパム対策のために多くのウェブサイトで導入されています。とても便利なツールですが、無料で使える範囲や条件を正しく理解しておかないと、思わぬ制限やエラーに直面する可能性もあります。

この記事では、reCAPTCHAの無料利用の範囲、有料プラン(reCAPTCHA Enterprise)との違い、そして注意すべき制限事項について、わかりやすく解説します。中小規模のサイト運営者はもちろん、商用サイトでの導入を検討している方にも役立つ情報をまとめました。

目次

reCAPTCHAとは?

reCAPTCHA(リキャプチャ)は、Googleが提供するセキュリティサービスで、ボットによる不正アクセスやスパム送信を防ぐ目的で使用されます。

現在提供されているバージョンは主に以下の3種類です。

  • reCAPTCHA v2:「私はロボットではありません」のチェックボックスや画像選択式のテスト。
  • reCAPTCHA v3:ユーザー操作を分析してスコアを出す非表示型の認証。
  • reCAPTCHA Enterprise:大規模・商用サイト向けの有料サービスで、より高い信頼性とカスタマイズ性を提供。

無料で利用できる範囲とは?

基本的には「中小規模のサイト」は無料

GoogleはreCAPTCHA v2およびv3を中小規模の個人サイトや商用サイト向けに無料提供しています。たとえば、以下のような用途であれば、通常は無料で利用できます。

  • お問い合わせフォームのスパム防止
  • 新規ユーザー登録時のボット排除
  • コメント投稿時の認証
  • ログインフォームの保護

明確な「無料枠の上限」は非公開

Googleは、無料版のreCAPTCHAにおける明確なリクエスト数の上限を公式には公開していません。しかし、開発者フォーラムや実際の運用例などから、以下のような目安が知られています。

■ 無料利用の目安

利用形態1日のリクエスト数影響
小規模サイト~数万回問題なし(ほとんど制限なし)
中規模サイト~10万回程度基本的に無料枠で対応可能
大規模サイト10万回以上警告や制限、Enterprise移行を検討

このように、1日数万~10万回程度のリクエストであれば、多くの場合無料で利用できると考えられています。

reCAPTCHA Enterpriseとは?

商用・高トラフィック向けの有料サービス

reCAPTCHA Enterpriseは、Googleが提供する商用・大規模向けの有料プランです。無料版と比べて以下のような強みがあります。

■ Enterprise版の特徴

  • より高精度なボット検知(v3のスコアに基づくカスタムルール)
  • SLA(稼働率保証)とサポート体制の充実
  • 詳細なログと管理画面
  • API使用量に応じた課金制

企業サイトや大規模サービスで、安定性やセキュリティを最重視したい場合には、Enterpriseの導入が推奨されます。

reCAPTCHAの利用にあたっての注意点

1. Googleの利用規約に同意する必要がある

reCAPTCHAを利用するには、Googleの利用規約とプライバシーポリシーに同意する必要があります。また、reCAPTCHAの導入に際しては、**ユーザーへの明示(プライバシーポリシーへの記載)**が必要です。

2. APIキーの不正利用や異常トラフィックには注意

GoogleはAPIキーの不正利用や異常なリクエストが検知されると、無料枠でも一時的な制限やAPIのブロックを行う場合があります。以下のようなケースには注意が必要です。

  • 外部にAPIキーが流出し、無関係なサイトからリクエストが飛んでくる
  • ボットからの連続アクセスでトラフィックが異常に増加する
  • 開発環境で大量のリクエストテストを行ってしまう

3. Googleのポリシー変更リスク

Googleのサービスは仕様変更やポリシー変更が定期的に行われるため、今後無料枠の条件が変更される可能性もあります。長期的に運用する場合は、こうしたリスクも念頭に置くことが重要です。

無料枠の確認方法と移行判断のポイント

どこまでが無料かをどう見極める?

reCAPTCHAには明確な無料枠の「使用量確認画面」は存在しませんが、Google Cloud ConsolereCAPTCHAの管理画面である程度のリクエスト数や使用状況を確認することができます。

また、以下のような兆候が見られたら、有料版への移行を検討しましょう。

  • 利用中に頻繁に「リクエスト制限」の警告が出る
  • reCAPTCHAの反応が遅くなったり、機能しなくなる
  • 管理画面に警告が表示される

自分のサイトに最適なプランを選ぼう

reCAPTCHAは、スパムやボット対策として非常に有効なツールであり、多くの中小サイトにとっては無料で十分に活用可能です。しかし、トラフィックの多いサイトや高い信頼性を求める商用サービスでは、reCAPTCHA Enterpriseの導入が必要になる場面もあります

自分のサイトに合ったreCAPTCHA選びのポイント

  • 小~中規模の一般的な利用 → reCAPTCHA v2/v3(無料)
  • 大規模サイトや高トラフィック → Enterprise版を検討
  • 安定性・サポート・管理機能が必要 → Enterprise一択

今後のトラフィック増加やサービス拡大を見越して、早めにプランを検討しておくと安心です。ご自身のサイト規模や目的に合わせて、最適なreCAPTCHAの導入を進めてください。

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