近年、ネット通販の普及とともに「置き配」を利用する人が増えています。自宅にいなくても荷物が受け取れる便利さは魅力ですが、「盗難されたらどうなるの?」「補償は受けられるの?」と心配する声も少なくありません。今回は、置き配利用時の盗難リスクと、主要配送業者ごとの補償対応について詳しく解説します。
置き配とは?増える背景と盗難リスク
置き配とは、宅配業者が荷物を指定された場所(玄関先や宅配ボックスなど)に置いて配達完了とするサービスです。近年、再配達削減や感染症対策の観点から利用が拡大しています。
一方で、「玄関先に置かれた荷物が盗まれてしまうのでは…」という不安もつきまといます。実際に、SNSやニュースでは置き配荷物の盗難被害が報告されることもあります。
置き配のメリットとデメリット
メリット
- 不在時でも受け取り可能
- 配達員と非対面でやりとりできる
- 再配達の手間を削減できる
デメリット
- 荷物の盗難リスク
- 雨風や動物などによる汚損・破損のリスク
- マンションやアパートでは置き場所に制限がある場合も
荷物が盗難された場合、誰が責任を負うのか?
配送業者は原則として、荷物を指定場所に配達完了した時点で、配送の責任を果たしたことになります。つまり、置き配後の盗難については「受取人側の自己責任」となるケースが多いです。
ただし、一部の通販サイトや配送業者では独自の補償制度やサポートを設けている場合もあるので、各社の対応を確認しておきましょう。
主要な配送業者別|盗難時の補償対応
ヤマト運輸(クロネコヤマト)
置き配時の補償について
ヤマト運輸では、置き配指定の場合、指定場所に荷物を置いた時点で配達完了となります。そのため、置き配後の盗難・紛失・破損などについては原則補償されません。
ただし、例外もあり!
- 置き配ではない通常配達で配達員のミスがあった場合は、ヤマト運輸が補償を行う場合があります。
- 盗難に遭った場合でも、個別に状況を確認し柔軟に対応することがあるため、まずはカスタマーサービスに連絡することが重要です。
参考情報
ヤマト運輸公式FAQ
https://faq.kuronekoyamato.co.jp/app/answers/detail/a_id/1902
佐川急便
佐川急便でも、置き配(「指定場所配達サービス」)を利用した場合、荷物を指定場所に配達した時点で配達完了となります。その後の盗難・紛失・破損については原則補償されません。
注意点
- 配達時の写真撮影(配達証明)を行うサービスもありますが、盗難防止や補償のためではなく、配達完了を証明するためのものです。
- 置き配以外の通常配達の場合、佐川急便側の過失が認められれば補償の対象になる可能性があります。
参考情報
佐川急便 指定場所配達サービス
https://www.sagawa-exp.co.jp/service/okihai/
日本郵便(ゆうパック・郵便局)
日本郵便の「指定場所配達(置き配)」でも、配達員が指定場所に荷物を置いた時点で配達完了となり、置き配後の盗難・紛失・破損については補償対象外です。
例外的なケース
- 配達員による配達ミス(例:誤った場所に置いた等)が認められた場合は、補償の対象となる場合があります。
- 「本人限定受取」など、対面受け取り限定サービスを選ぶことで盗難リスクを軽減できます。
参考情報
日本郵便 置き配指定
https://www.post.japanpost.jp/service/okihai/
Amazonの「置き配」補償
Amazonでは、「置き配指定」を利用した場合、商品が配達完了後に盗難に遭った場合でも「Amazonカスタマーサービス」に連絡すると、個別に調査・対応してくれる場合があります。
Amazonの対応例
- 商品代金の返金や再送など、柔軟なサポートを受けられることが多い
- 「配達済みなのに届いていない」場合もまずはカスタマーサービスへ連絡を
ただし、あくまでAmazon独自のサービスのため、他の通販サイトや出品者発送の商品では対応が異なる場合があります。
参考情報
Amazonヘルプ「商品が届かない場合」
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=G66XPM4V85UVRJ6W
楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの補償
楽天市場やYahoo!ショッピングの場合も、配送業者の規約に準じて対応するため、置き配指定後の盗難は原則補償対象外です。
ただし、ショップ独自の補償や、楽天会員の「あんしんショッピングサービス」などの救済制度が設けられている場合もありますので、トラブル時はまず購入元やサイトのカスタマーサービスに相談しましょう。
補償が受けられない場合の対策と防止策
防犯対策のポイント
- 宅配ボックスの利用
- 人目につきにくい場所や、カメラが設置された場所を指定
- 配達完了通知をこまめにチェックして、なるべく早く荷物を回収
- マンションの場合、管理会社に相談し、宅配ボックスの設置や監視カメラの設置を依頼
万が一盗難にあった場合の対応
- 配送業者に状況を連絡(配達証明写真がある場合も確認)
- 購入元・ECサイト(Amazon、楽天など)のカスタマーサービスに相談
- 盗難被害として警察に相談・被害届を提出(特に高額商品や繰り返し被害の場合)
まとめ:置き配利用時の補償と自己防衛策
置き配は便利なサービスですが、置き配後の盗難については、配送業者・通販サイトともに補償されないことが一般的です。どうしても不安な場合は、宅配ボックスや対面受け取りなど、より安全な受け取り方法を選ぶことが重要です。
また、Amazonのように柔軟な対応をしてくれるECサイトもありますが、原則的には「置き配指定=自己責任」となるため、リスクを十分に理解したうえで活用しましょう。

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