Need for Speed Heat(PC版)をプレイしていて、「CPU使用率が常に95%を超える」「温度が80℃〜90℃近くまで上がる」といった問題に悩んでいる人は少なくありません。推奨スペックを満たしていても発生しやすく、GPU使用率は70%前後で頭打ちになるのに、CPUだけが異常に働き続けてしまう現象です。ゲームプレイ自体は快適でも、長時間の高負荷はCPUの寿命やPC全体の安定性に影響しかねません。
この記事では、NFS HeatでCPU使用率・温度が異常に高くなる原因と、実際に効果があった具体的な解決方法をまとめます。
なぜNFS HeatはCPU使用率が高くなるのか
NFS HeatはFrostbiteエンジンを採用していますが、一部のコードや最適化の問題により、CPUに過剰な負荷がかかることが報告されています。特にマルチスレッドの扱いがうまく調整されていないことが原因のひとつと考えられています。
- GPUが余裕なのにCPUだけ100%近く稼働
これはCPUにゲーム処理の一部が集中しすぎている典型例です。 - カクつきはなくても温度が高い
フレームレートは安定していても、CPUの無駄なリソース消費が続き、発熱と消耗につながります。
対策方法
ここからは、実際にユーザーが試して効果があった方法を2つ紹介します。いずれも「user.cfg」という設定ファイルを利用して、CPUのスレッド管理を調整する方法です。
方法1:手動で「user.cfg」を作成する
- NFS Heatのインストールフォルダを開く
(例:C:\Program Files (x86)\Origin Games\Need for Speed Heat
) - 新規テキストファイルを作成し、名前を「user.cfg」に変更(拡張子を必ず
.cfg
にする)。 - ファイルを開き、以下の内容をコピーして貼り付ける:
Thread.ProcessorCount 8 Thread.MaxProcessorCount 8 Thread.MinFreeProcessorCount 0 Thread.JobThreadPriority 0 GstRender.Thread.MaxProcessorCount 16
※数字は自分のCPUのスペックに合わせて調整してください。
例:- 6コア12スレッドなら「Thread.ProcessorCount 12」などに変更。
- 4コア8スレッドなら「Thread.ProcessorCount 8」に。
- 保存してゲームを起動する。
この方法で、多くのユーザーがCPU使用率の低下と温度改善を確認しています。
方法2:スクリプトを使って自動で設定する
GitHub上で配布されている「nfs_hits_cpu90_fix.cmd」というスクリプトをダウンロード。
NFS Heatのメインフォルダにコピーする。
ダブルクリックで実行すると、自動的に「user.cfg」が生成され、自分のCPUに合わせた設定が適用される。
ゲームを起動して動作を確認する。
この方法は手動で設定するのが難しい人に向いています。スクリプトが自動で最適な数値を割り出してくれるため、初心者でも扱いやすいのが利点です。
スクリプトを実行する性質上、パソコンに予期せぬ不具合が起こる可能性があるので、自己責任で実行してください。
追加の工夫でCPU温度を下げる方法
「user.cfg」での調整に加えて、以下の工夫もおすすめです。
- 冷却環境の改善
PCケース内のエアフローを見直し、埃を掃除するだけでも温度が数度下がります。 - CPUクーラーの性能強化
空冷から水冷に変える、またはグリスを塗り直すと効果的。 - フレームレート制限をかける
モニターが60Hzなら、ゲーム内設定やNVIDIAコントロールパネルから60fpsに固定することで負荷が減ります。 - バックグラウンドアプリを減らす
ブラウザや不要なアプリを閉じて、CPUのリソースをゲームに集中させる。
注意点
- ゲーム側の根本的なバグ修正はされていない
上記の方法は「回避策」であり、EAや開発元が公式に修正を出したわけではありません。 - スクリプトを使う場合は信頼できる配布元から入手すること
不審なファイルはウイルスの可能性もあるため要注意です。 - CPU温度が90℃を超える状態は長期的に危険
改善が見られない場合はプレイ時間を短縮するか、冷却対策を優先してください。
まとめ
NFS Heatは、推奨スペックを満たしていてもCPU使用率が95%以上になるケースが多く報告されています。これはゲーム側のスレッド処理に問題があるためで、「user.cfg」を作成してCPU使用数を制御する方法が最も有効です。
- 方法1:手動で「user.cfg」を作成し、自分のCPUに合わせた数値を入力。
- 方法2:自動スクリプトを利用して最適設定を生成。
さらに冷却環境やフレームレート制限を組み合わせれば、CPU温度を大幅に抑えることが可能です。
安心して長時間プレイするためにも、これらの対策を試してみてください。
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