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モバイルバッテリーはずっと充電しても大丈夫?正しい充電方法と注意点を解説

スマートフォンやタブレットなど、現代の生活には欠かせないデバイスの使用頻度が高まる中で、モバイルバッテリーの存在はますます重要になっています。外出先での充電切れを防ぐ頼もしいアイテムですが、ふと「モバイルバッテリーって、ずっと充電していても大丈夫なの?」という疑問を持ったことはありませんか?

今回は、そんな疑問にお答えしながら、モバイルバッテリーの正しい充電方法や、長く安全に使うためのポイントについて詳しく解説します。特に、古い製品や安価なモデルを使っている方、長時間充電する習慣がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

モバイルバッテリーを長時間充電しても大丈夫?

結論から言うと、近年製造された品質の良いモバイルバッテリーであれば、長時間充電し続けてもすぐに火災などの事故につながる可能性は低くなっています。これは、充電が完了した時点で自動的に電流の供給をストップする「過充電防止機能」などの安全機構が搭載されているためです。

たとえば、就寝中にモバイルバッテリーを充電して朝に取り外すという使い方をしていても、すでに満充電状態になっていれば、それ以上の充電は行われません。こうした制御機能によって、電池が過度に加熱するリスクが大きく軽減されています。

ただし、これはあくまでも「比較的新しく、かつ一定の品質基準を満たした製品」に限った話です。

古いモバイルバッテリーや安価な製品には注意が必要

もし、数年以上前に購入したモバイルバッテリーを今も使っている場合や、安価でどこのメーカーかもわからないような商品を使用している場合は注意が必要です。というのも、これらの製品には過充電を防ぐための安全機能が搭載されていない、あるいは機能が劣化して正常に動作しない可能性があるからです。

こうした製品を長時間コンセントに接続したままにしておくと、過充電や過熱が起こりやすくなり、最悪の場合、発火や爆発といった深刻な事故につながる恐れもあります。

使用中のモバイルバッテリーに不安を感じる場合は、まず取扱説明書をよく読み、製品の仕様や安全機能の有無を確認しましょう。また、可能であれば、安全基準を満たしたPSEマーク付きの新しい製品への買い替えを検討することをおすすめします。

長時間充電でバッテリーは劣化する?

安全面での心配が少なくなってきたとはいえ、モバイルバッテリーをずっと充電し続けることには、もうひとつの問題があります。それは、バッテリー自体の劣化です。

現在、ほとんどのモバイルバッテリーには「リチウムイオン電池」が採用されています。これは高性能で繰り返し使える反面、「高温に弱い」という特性を持っています。充電中のバッテリーは内部で発熱しますが、その温度が40℃近くになると、バッテリー内部の化学反応に悪影響を与え、蓄電容量の低下、すなわちバッテリーの劣化が進行してしまいます。

つまり、たとえ過充電にはならなくても、充電中の熱の影響でバッテリーの寿命が短くなってしまう可能性があるのです。

バッテリーを長持ちさせるための2つのポイント

では、モバイルバッテリーを長く安全に使い続けるには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは、バッテリーの劣化を防ぐための基本的なポイントを2つご紹介します。

1. 残量がゼロになる前に充電する

「電池は空っぽになるまで使い切ってから充電する方が良い」と考える方も少なくありませんが、リチウムイオン電池の場合はこれは間違いです。残量が完全にゼロになってから充電を始めると、内部に過剰な負荷がかかり、結果的に劣化を早めてしまいます。

理想的には、バッテリー残量が20〜30%程度になったタイミングで充電を開始するのが望ましいとされています。このような使い方をすることで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。

2. 満充電になったら速やかにコンセントを外す

もうひとつ大切なのは、充電が完了した後はすぐに電源から外すことです。過充電防止機能があるとはいえ、コンセントに挿したまま放置しておくと、微弱な電流が流れ続けることでバッテリー内部が軽く発熱し続ける可能性があります。これが長時間続くと、やはり劣化の原因になってしまうのです。

特に、夏場など気温が高くなる季節には、こうした小さな熱の蓄積も無視できません。充電が完了したらできるだけ早くコンセントから外すよう心がけましょう。

モバイルバッテリーの使用時に気を付けたいその他のポイント

バッテリーの長寿命化には充電方法以外にも、以下のような点に注意するとより安心です。

  • 高温・直射日光を避ける
     炎天下の車内や日差しの強い場所に放置すると、バッテリーが異常に高温になり危険です。
  • 湿気の多い場所での使用・保管を避ける
     バッテリー内部に湿気が入ると、内部回路がショートする危険性があります。
  • 衝撃を与えない
     落下や強い衝撃は内部構造を破損させる恐れがあります。
  • PSEマークを確認する
     日本国内で販売されている電気製品には、一定の安全基準を満たす「PSEマーク」が付いています。購入時にはこのマークの有無を確認しましょう。

安心・安全にモバイルバッテリーを使おう

モバイルバッテリーは、便利なだけでなく、日常生活や非常時にも役立つ心強いアイテムです。しかし、使い方を誤ると、安全性や寿命に影響が出ることもあります。

  • 長時間の充電がすぐに事故につながることは少ないが、バッテリーの劣化の原因にはなる
  • 古い製品や安価な製品は安全機能が不十分なことがあるので注意が必要
  • リチウムイオン電池は高温や過放電に弱いため、充電タイミングや方法に工夫が必要

こうした基本的なポイントを意識するだけでも、モバイルバッテリーのトラブルを防ぎ、より長く安全に使用することができます。日々の充電習慣を少し見直して、安心・快適なモバイルライフを送りましょう。

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