廃材と端材の違いとは？わかりやすく解説します

ものづくりや建築の現場でよく耳にする「廃材」と「端材」という言葉。似ているようで実は意味や使われ方が異なり、混同してしまう人も少なくありません。この記事では、それぞれの違いや具体例、リサイクルや活用方法まで詳しく解説します。現場で役立つ基礎知識として、ぜひ参考にしてください。

廃材とは何か

廃材（はいざい）とは、建設や製造などの作業で不要になった材料や部材のことを指します。基本的には「もう使えないもの」として処分対象になるケースが多く、産業廃棄物として取り扱われる場合もあります。

例えば以下のようなものが廃材に当たります。

• 建築現場で解体された木材、鉄骨、コンクリート片
• 製造工程で不良品となった部品
• 使い古された合板や資材

廃材はそのまま捨てられることもありますが、最近ではリサイクルや再利用が注目され、家具やインテリア素材、DIY用の材料として活かされることも増えています。

端材とは何か

端材（はざい）とは、材料を加工するときに出る「余りの部分」を指します。つまり「まだ使える残り」であり、廃材とは異なり、再利用できる可能性が高いのが特徴です。

例としては以下が挙げられます。

• 大きな板をカットしたときに出る小さな板切れ
• 金属を加工した際に余った細長い部分
• 布を裁断するときに残った切れ端

端材は「不良」ではなく「余りもの」なので、再利用や小物製作に活用されることが多いです。特に木材や布の端材は、DIY愛好家やハンドメイド作家に人気があります。

廃材と端材の違い

項目	廃材	端材
定義	使用済みや不要となった資材	加工中に出る余りの部分
状態	基本的には使えない／処分対象	まだ使える／再利用可能
主な発生場面	解体工事・製造不良・使用後の資材	材料のカットや加工
活用方法	リサイクル、DIY素材、燃料など	小物制作、補修材、工作素材など

簡単に言うと、

• 廃材＝「役目を終えて不要になったもの」
• 端材＝「まだ活用できる余りもの」

という違いがあります。

廃材と端材の活用方法

廃材の活用例

• 木材廃材をチップにして燃料や紙の原料に再利用
• コンクリート廃材を砕いて再生骨材にする
• 金属廃材を溶かして再び製品に加工

端材の活用例

• 木材端材を利用したDIY家具や工作
• 布端材を使ったハンドメイド雑貨や小物
• 金属端材を補強材や試作品の材料に活用

まとめ

「廃材」と「端材」は似ている言葉ですが、その意味は大きく異なります。廃材は基本的に不要な資材で、処分やリサイクルの対象。一方で端材は加工の余りで、まだまだ使える材料です。

最近ではサステナブルな社会を目指す動きの中で、どちらも再利用やリサイクルの価値が見直されています。特に端材は工夫次第で新しい価値を生み出せるため、資源を無駄にしない取り組みとして注目されています。

ものづくりやDIYをする際には、「これは廃材なのか、それとも端材なのか」を意識することで、資材の活用の幅がぐっと広がります。