液体の容量を表す単位「ガロン」。アメリカやイギリスでは身近に使われていますが、日本ではあまり馴染みがなく、「リットルに直すとどのくらい?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ガロンの意味や歴史、国ごとの違い、実生活での使われ方まで、詳しく解説していきます。
ガロンの基本的な意味
ガロン(gallon)は、主に液体の体積を表す単位です。
もともと中世ヨーロッパでワインやビールの取引に使われていた単位で、現在でもアメリカやイギリスを中心に広く用いられています。
ただし、ガロンには複数の種類が存在するのが特徴です。国や分野によって定義が異なるため、正しく理解しておくことが大切です。
アメリカとイギリスで違うガロン
ガロンには大きく分けて「米ガロン(US gallon)」と「英ガロン(Imperial gallon)」の2種類があります。
- 米ガロン(US gallon)
1ガロン = 約3.785リットル
アメリカや一部の中南米諸国で使われており、ガソリンや牛乳などの容量表示によく登場します。 - 英ガロン(Imperial gallon)
1ガロン = 約4.546リットル
イギリスやカナダでかつて広く使用されていた単位で、今でもビールや石油の取引などで残っている場合があります。
同じ「1ガロン」でも、アメリカとイギリスでは容量が大きく異なる点に注意が必要です。
ガロンの歴史的背景
ガロンの起源は中世ヨーロッパにさかのぼります。当時はワインやエール(ビール)などの取引に便利なように、地域ごとに独自の「ガロン」が存在していました。
その後、18世紀にイギリスで「インペリアル・ガロン」が制定され、国内での統一が進みました。一方、アメリカは独立前に使っていた「ワイン・ガロン」を基準にしたため、今日の「米ガロン」と「英ガロン」の違いが生まれたのです。
ガロンとリットルの換算方法
日本で使われるリットルに換算すると以下の通りです。
- 1米ガロン(US gallon) = 3.785リットル
- 1英ガロン(Imperial gallon) = 4.546リットル
逆にリットルからガロンに直す場合は:
- 1リットル ≈ 0.264米ガロン
- 1リットル ≈ 0.220英ガロン
たとえばアメリカのスーパーで「1ガロンの牛乳」と表示されている場合、それは約3.8リットル入りということになります。
実生活でのガロンの使い方
ガロンは特にアメリカで今も生活に密着しています。
- ガソリンの販売
アメリカではガソリンスタンドで「1ガロンあたり〇ドル」という価格表示をします。 - 飲料や食品
牛乳やジュースなど、大容量の容器に「1ガロン」「半ガロン」と書かれていることが多いです。 - ビールやお酒
イギリスのパブでは、今でもビールの樽や取引で「ガロン」が使われることがあります。
ガロンと他の単位との関係
ガロンはガロンだけで使われるのではなく、さらに細かい単位に分けられています。
アメリカ式の場合:
- 1ガロン = 4クォート(quart)
- 1クォート = 2パイント(pint)
- 1パイント = 16オンス(fluid ounce)
つまり、1ガロンは128オンスに相当します。
このような体系は、イギリスでもほぼ同様ですが、1パイントや1オンスの定義がアメリカと異なるため、注意が必要です。
まとめ
ガロンは、アメリカやイギリスで使われている液体の体積の単位で、以下の2種類が存在します。
- 米ガロン(US gallon):約3.785リットル
- 英ガロン(Imperial gallon):約4.546リットル
日常生活ではガソリンや飲料の容量などで登場し、特にアメリカでは今も広く使われています。日本ではリットル換算を意識すれば理解しやすくなります。
ガロンを知っておくことで、海外旅行や英語での情報収集がぐっとスムーズになります。
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