青空を眺めていると、視界の中で小さな白や青白い点がすばやく動き回るように見えた経験はありませんか?
それは「ブルーフィールド内視現象」と呼ばれる現象です。
突然現れる光の粒に驚く人も多いですが、これは病気ではなく、私たちの目の構造によって自然に起こる現象です。
この記事では、ブルーフィールド内視現象の仕組みや見え方、類似する現象との違い、そして注意すべき目の異常との区別について詳しく解説します。
えりあくまでも素人が気になって調べたものです。
詳しくは医療関係のサイトをご確認ください
ブルーフィールド内視現象とは?
ブルーフィールド内視現象(Blue Field Entoptic Phenomenon)とは、明るい青空や強い光を見たときに、小さな点が視界の中を素早く動き回るように見える現象のことです。
これらの点は「光の粒」のように感じられ、特に空を背景にすると見えやすくなります。
この現象は、網膜の上にある毛細血管の中を流れる白血球や赤血球によって引き起こされます。
特に白血球は光をあまり吸収しないため、光の通り道で一瞬だけ「明るい点」として知覚されます。
一方で赤血球は光を吸収しやすく、背景に溶け込むため見えません。
そのため、白血球が網膜上を流れると、小さな光点が素早く流れていくように見えるのです。
どんなときに見えるのか?
ブルーフィールド内視現象は以下のような条件で見えやすくなります。
- 快晴の青空をじっと見つめたとき
- 均一に明るい白い背景(白壁や明るいPC画面など)を見たとき
- 瞳孔が広がり、光が強く感じられる状況のとき
特に「青空」は光の波長的に血液中の赤血球が吸収しやすい色であり、白血球とのコントラストがはっきりするため、ブルーフィールド内視現象が最も見やすい環境とされています。
見え方の特徴
実際にブルーフィールド内視現象を体験すると、多くの人は次のように感じます。
- 小さな白や淡い青色の点が視界内でランダムに飛び回る
- 点はジグザグや波打つように動く
- 数秒から数十秒続き、その後は意識しなくなる
- 目をこすったり強く閉じたりしても消えるわけではない
これらはほとんどの人が経験できる「正常な視覚現象」であり、決して目の異常や病気ではありません。
類似する現象との違い
ブルーフィールド内視現象と似たような見え方をする現象がいくつかあります。混同しやすいため、それぞれの違いを理解しておきましょう。
飛蚊症(ひぶんしょう)
- 黒や灰色の糸くず、点、影のようなものが視界に浮かぶ
- 眼球を動かすと一緒に動き、なかなか消えない
- 加齢や硝子体(しょうしたい)の変化が原因
光視症(こうししょう)
- 視界に閃光のような光が走る
- 網膜の牽引や網膜剥離の前兆として起こることもある
- 一時的な目の疲れや血流の変化でも起こる
ブルーフィールド内視現象
- 白や青白い点がすばやく動く
- 特に青空や明るい背景で目立つ
- 白血球の流れによる生理的な現象
このように、ブルーフィールド内視現象は「動きの速い白い点」という特徴があり、飛蚊症のようにしつこく残る影とは異なります。
ブルーフィールド内視現象は病気なのか?
結論から言うと、ブルーフィールド内視現象は病気ではありません。誰でも体験できる自然な現象であり、心配する必要はありません。
ただし、次のような症状を伴う場合は、眼科の受診をおすすめします。
- 視界に黒い影やもやが急に増えた
- 稲妻のような光が頻繁に見える
- 視野の一部が欠けている、ぼやけて見える
- 急激な視力低下を感じる
これらは網膜剥離や硝子体出血など、眼の疾患のサインである可能性があるため注意が必要です。
なぜ青空で見えるのか?科学的な理由
青空を背景にするとブルーフィールド内視現象がはっきり見える理由は、光の波長に関係しています。
- 青い光(短波長)は赤血球に吸収されやすい
- 白血球は光をあまり吸収せず透過させる
- その結果、白血球が赤血球の流れの中で「光る粒」として浮き上がって見える
さらに、目の網膜の中心部分には毛細血管が密集しており、そこを光が通過すると血流の動きが可視化されるのです。
見え方を体験する方法
自分でブルーフィールド内視現象を確認してみたい方は、以下の方法を試してみてください。
- 快晴の日に青空をぼんやりと見つめる
- 目をリラックスさせ、焦点を合わせすぎない
- 数秒待つと、小さな点がすばやく動き回るのが見える
ただし、太陽を直接見るのは非常に危険なので、必ず空の明るい部分だけを観察してください。
まとめ
ブルーフィールド内視現象は、青空や明るい背景を見たときに現れる「小さな光の点」のことです。これは網膜上の血流、特に白血球の動きを目がとらえることで起こる自然な現象であり、病気ではありません。
ただし、似たような症状でも「飛蚊症」や「光視症」のように病気が関与しているケースもあるため、異常を感じた場合は眼科での検査が大切です。
視覚の仕組みを知ることで、普段の見え方に対する理解が深まり、安心して日常を過ごせるようになります。

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