一眼カメラで撮影を続けていると、気づけば数千枚、数万枚という膨大な写真データがパソコンや外付けストレージにたまっていきます。
えりみなさん、その大切なデータ、ちゃんとバックアップしていますか?
写真データを保存する一般的な方法といえば、HDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステートドライブ)ですよね。
しかし、これらの物理ストレージには「寿命」という明確なリスクが存在します。ある日突然データが読み込めなくなった…というのは決して珍しい話ではありません。
- HDDの平均寿命:3〜4年程度
- SSDの平均寿命:5年程度
大切な思い出や作品データを長期的に守るためには、「バックアップの二重化」と「クラウド利用」が不可欠です。
そこで注目したいのが、Amazon Photos(アマゾンフォト)。
Amazon Prime会員なら、なんと写真を容量無制限&画質劣化なしで保存できる、カメラユーザーにとって夢のようなオンラインストレージサービスなんです。
この記事では、実際に3年以上Amazon Photosを使っている筆者が、その特徴・メリット・デメリット・自動バックアップ設定の方法を詳しく解説します。
「まだバックアップ環境を整えていない」「HDDの容量がもう限界」という方は、ぜひ参考にしてください。
Amazon Photos(アマゾンフォト)とは?
Amazon Photosは、Amazonが提供する写真・動画のオンライン保存サービスです。
Amazon Prime会員(月額500円または年額4,900円)であれば、写真データを無制限に・オリジナル画質のまま保存可能。
一方、非Prime会員は無料で利用できるものの、写真+動画合わせて5GBまでという制限付きとなっています。
また、自動バックアップ機能や家族共有機能なども使えないため、本格的に運用するならPrime会員登録が前提です。
| 比較項目 | Prime会員(有料) | 非Prime会員(無料) |
|---|---|---|
| 料金 | 年額4,900円(月額500円) | 無料 |
| 保存容量 | 写真:無制限 動画:5GBまで | 写真+動画 合計5GB |
| 保存品質 | オリジナルのまま | オリジナルのまま |
| RAWデータ対応 | 対応 | 対応 |
| 自動バックアップ | 対応 | 非対応 |
| ファミリー共有 | 対応 | 非対応 |
Amazonは、世界最大級のクラウド基盤「AWS(Amazon Web Services)」を展開しているため、データの安定性・安全性も非常に高いのが特徴です。
バックアップした写真は、PC・スマホ・タブレットなど、あらゆるデバイスからアクセスできます。
Amazon Photosを使う6つのメリット
筆者が実際にAmazon Photosを3年以上使い続けて感じている大きなメリットを6つ紹介します。
1. 写真データ容量が無制限
Amazon Prime会員であれば、写真データを無制限に保存可能。
撮影枚数が多いカメラユーザーにとって、容量を気にせずガンガンアップロードできるのは大きな安心感です。
非Prime会員の場合、写真・動画あわせて5GBまでなので、やはり有料会員としての利用が前提になります。
2. 画質劣化なしで保存できる
Googleフォトなど一部のクラウドサービスでは、無料プランでの写真圧縮が行われますが、Amazon Photosはオリジナル画質のまま保存可能。
つまり、カメラで撮影したままのクオリティを完全に保持した状態で保管できます。
色再現性や階調表現が重要なRAWデータを扱うフォトグラファーには、この仕様が非常にありがたいポイントです。
3. RAWデータにも対応
Amazon PhotosはRAWデータもそのまま保存可能。
RAW対応ストレージは意外と少なく、容量制限も厳しいサービスが多い中で、無制限に保存できるのは大きなアドバンテージです。
| サービス名 | RAW対応 | 容量制限 |
|---|---|---|
| Amazon Photos | 対応 | 写真無制限 |
| Googleフォト | 一部対応 | 15GB〜(有料拡張) |
| みてね | 非対応 | 無制限(JPEGのみ) |
RAWもJPEGもまとめて保存できるため、「編集前・後のデータをまとめてバックアップ」する運用もスムーズです。
4. 自動バックアップに対応
PC版アプリを使えば、フォルダ単位で自動バックアップ設定が可能。
一度設定しておけば、新しい写真を撮ってパソコンに取り込むたびに、自動でクラウドにアップロードされます。
「バックアップをしよう」と意識する必要がなくなるので、写真管理のストレスが激減します。
5. 家族との写真共有が簡単
Amazon Photosでは、Prime会員が最大6人まで家族アカウントを共有可能。
家族アルバムを作って自動共有したり、旅行写真をリアルタイムで共有することも簡単にできます。
見られたくない写真は「共有から除外」できるため、プライバシーも安心です。
6. Prime特典が全部使える
Amazon Photosは、Amazon Prime会員特典のひとつ。
つまり、写真保存に加えて次のようなサービスも利用できます。
- Amazonでの送料無料・お急ぎ便
- Prime Video(動画配信サービス)
- Prime Music(音楽聴き放題)
- Prime Reading(電子書籍読み放題)
- Prime Dayセールへの参加権
年額4,900円(月額500円)でこれだけ使えるのは、コスパ最強クラスといっても過言ではありません。
Amazon Photosのデメリット
どんなサービスにも弱点はあります。Amazon Photosも例外ではありません。
1. 非Prime会員はほとんど恩恵なし
無料利用は可能ですが、容量5GB・自動バックアップ非対応・共有不可といった制限があるため、バックアップ用途としては実用的ではありません。
2. Prime会員でも動画には容量制限あり
写真は無制限ですが、動画は5GBまで無料、それ以上は課金制となっています。
動画を多く撮る方は、外付けHDDやNASとの併用をおすすめします。
| 容量プラン | 年間費用 | 月額換算 |
|---|---|---|
| 100GB | ¥3,000 | 約¥250 |
| 1TB | ¥15,600 | 約¥1,300 |
| 2TB | ¥31,200 | 約¥2,600 |
筆者は、動画だけ別途HDDにバックアップを取っています。
WD(Western Digital)の6TB HDDを2台でミラーリング運用中ですが、約2万5千円で12TB体制が作れるのでコスパ抜群です。
Amazon Photosはカメラユーザーの“最適解”!
Amazon Photosは、RAW対応・容量無制限・自動バックアップ対応という、写真家・カメラ愛好家にとって理想的なオンラインストレージです。
これだけの機能が月額500円で実質無料感覚で使えるのは、他に類を見ないレベル。
写真のクオリティを保ちながら、手間なくバックアップを自動化できるので、「気づいたら写真が消えていた…」という最悪の事態を防げます。
- 写真データ容量無制限
- 画質劣化なしで保存可能
- RAW・JPEGどちらも対応
- 自動バックアップが使える
- 家族間シェアも簡単
- Prime特典も利用可能
一方で、動画の容量制限や非Prime会員の制約には注意が必要ですが、それを差し引いても圧倒的におすすめできるサービスです。
カメラライフをより安心・快適に楽しみたい方は、まずはAmazon Primeの30日間無料体験から始めてみましょう。


コメント