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「プリンター」と「プリンタ」どちらが正しい?表記の違いと使い分けを解説

パソコンやオフィスでよく使われる「プリンター」。一方で「プリンタ」という表記も見かけることがあります。どちらが正しいのか、どんな場面で使い分けるべきなのか、迷った経験はありませんか?この記事では、「プリンター」と「プリンタ」の違いと、どちらを使うのが適切なのかを詳しく解説します。表記の背景や公式な基準、実際の使われ方まで、初心者にもわかりやすくご紹介します。

目次

「プリンター」と「プリンタ」どちらが正しい?

まず結論からお伝えすると、「プリンター」がより一般的で、公式な場面でも正しい表記とされています。一方で「プリンタ」も一部の分野では使われており、完全に間違いというわけではありません。それぞれの表記の違いについて、詳しく見ていきましょう。

「プリンター」とは

「プリンター」は、英語の「printer」をカタカナにした表記です。日本語のカタカナ表記としては最も忠実で、違和感なく使える言葉です。

公式な基準での表記

  • JIS(日本産業規格)
    日本の工業規格であるJISでは、「プリンター」と表記されています。JISは日本国内での工業製品や用語の標準を定めているため、公式な文書や製品名では「プリンター」が使われることがほとんどです。
  • メーカーや新聞・書籍
    大手プリンターメーカー(例:エプソン、キヤノン、ブラザーなど)の公式サイトや製品名、新聞、書籍などでも「プリンター」が採用されています。

一般的な使われ方

日常会話やビジネス文書、学校の教材など、幅広い場面で「プリンター」が使われています。迷った場合は「プリンター」を選ぶのが無難です。

「プリンタ」とは

「プリンタ」は、「プリンター」の語尾を省略した形です。日本語では、外来語の語尾を省略することがよくあります(例:コンピュータ、データ、プログラムなど)。この流れで「プリンタ」という表記も生まれました。

技術分野での使われ方

  • IT・技術文書
    技術系の文書や論文、プログラミングの解説書などでは「プリンタ」と表記されることがあります。これは、外来語の語尾を省略することで、文章を簡潔にし、読みやすくするためです。
  • 一部の専門書や学術論文
    1990年代から2000年代初頭のIT関連書籍や論文では、「プリンタ」という表記が多く見られました。

公式な場面では少数派

ただし、公式な文書や製品名、一般向けの媒体では「プリンター」が主流です。「プリンタ」はあくまで略式・技術系の表記と考えておくとよいでしょう。

JIS規格と表記の基準

日本での公式な用語の基準となるのがJIS(日本産業規格)です。JISでは、外来語のカタカナ表記についても細かく定められています。

  • JIS Z8301(規格用語の表記)
    外来語のカタカナ表記は、原語の発音にできるだけ忠実に表記することが推奨されています。
    例:printer → プリンター、computer → コンピューター
  • JIS X 0001(情報処理用語)
    情報処理分野でも「プリンター」と表記されています。

このように、JIS規格に従う場合は「プリンター」が正しい表記となります。

メーカーやメディアでの実際の使われ方

プリンターメーカーの公式サイト

  • エプソン
    公式サイトや製品名で「プリンター」と表記。
  • キヤノン
    「インクジェットプリンター」「レーザープリンター」など、すべて「プリンター」。
  • ブラザー
    「プリンター」表記を採用。

新聞・書籍・ニュースサイト

  • 新聞各社(朝日新聞、読売新聞など)
    記事中では「プリンター」と表記。
  • IT系ニュースサイト(ITmedia、Impress Watchなど)
    一部記事で「プリンタ」も見られるが、基本的には「プリンター」が多い。

技術書・論文

  • 技術書や学術論文
    1990年代~2000年代のIT技術書では「プリンタ」表記が多かったが、近年は「プリンター」に統一されつつある。

他の外来語との比較

「プリンター」と「プリンタ」のように、外来語の語尾を省略する例は他にもあります。以下の表で比較してみましょう。

英語カタカナ表記(公式)省略形
computerコンピューターコンピュータ
printerプリンタープリンタ
scannerスキャナースキャナ
projectorプロジェクタープロジェクタ
monitorモニターモニタ

このように、IT分野では省略形が使われることも多いですが、公式な場面や一般向けの文書では「ー」をつけた表記が推奨されています。

迷ったときは「プリンター」を使おう

ここまでの内容をまとめると、次のようになります。

  • 公式・一般的な場面:プリンター
  • 略式・技術系の場面:プリンタ

特に迷った場合や、どちらを使うか指定がない場合は「プリンター」を使うのが無難です。公式文書やビジネス文書、学校のレポートなどでは「プリンター」を選びましょう。

どちらを使うか迷ったときのチェックリスト

  • 公式な文書や製品名、一般向けの文章 → プリンター
  • 技術系の論文やプログラミング解説、専門書 → プリンタ(ただし最近は「プリンター」も増加)

まとめ

「プリンター」と「プリンタ」は、どちらも間違いではありませんが、公式な場面や一般的な文章では「プリンター」が正しい表記とされています。JIS規格やメーカー、新聞・書籍などでも「プリンター」が使われているため、迷ったときは「プリンター」を選ぶのが安心です。技術系の分野や略式表現として「プリンタ」が使われることもありますが、公式な場面では避けた方がよいでしょう。

外来語の表記は時代や分野によって変化することもありますが、基本的なルールを押さえておけば、どんな場面でも自信を持って使い分けることができます。今後も言葉の使い方に注意しながら、正しい表記を心がけましょう。

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