YouTubeを見ていると、最近ますます増えてきた「YouTubeショート(Shorts)」。縦型画面でサクサク見られるのが魅力ですが、PCで閲覧しているときや、じっくり内容を確認したいときに、「普通の動画プレイヤーで見たいな」と感じることはありませんか?
ショート動画のプレイヤーは、早送りや巻き戻し(シークバー)の操作が難しかったり、音量調節が細かくできなかったり、勝手にループ再生されたりと、不便な点も少なくありません。
そこで今回は、YouTubeショートの動画を、通常のYouTubeプレイヤー画面で再生する方法を徹底解説します。
さらに、毎回URLを手入力で書き換えるのが面倒な方のために、ブックマークバーをクリックするだけで一瞬で通常プレイヤーに切り替える「魔法のショートカット(ブックマークレット)」の登録方法も合わせてご紹介します。
これを設定しておけば、ストレスなく快適に動画を楽しめるようになりますよ。初心者の方にもわかりやすく、手順を追って解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
なぜYouTubeショートを普通のプレイヤーで見たくなるのか?
まず、具体的な方法に入る前に、なぜ多くの人が「ショートの画面ではなく、普通の画面で見たい」と感じるのか、そのメリットを整理しておきましょう。これを知ることで、今回ご紹介する裏技の便利さがより実感できるはずです。
YouTubeショートの専用プレイヤー(黒い背景に動画が縦に表示される画面)は、あくまで「次々と動画をスワイプして消費する」ことに特化して作られています。そのため、以下のような「じっくり見る」ための機能が制限されています。
1. シークバー(再生位置)の操作がしにくい
ショート動画の画面下部にある赤いシークバーは、指やマウスで掴みにくく、「あそこのシーンをもう一回見たい」「今の説明を聞き逃したから5秒戻したい」といった微調整が非常に困難です。通常のプレイヤーなら、キーボードの矢印キーで5秒スキップしたり、細かく再生位置を指定したりできます。
2. 音量調節が不便
PC版のショートプレイヤーでは、ミュートのオン・オフは簡単ですが、音量を細かく調整するスライダーが表示されにくい(または操作しにくい)場合があります。通常のプレイヤーなら、音量スライダーで好みの大きさに調整できますし、キーボードの上下キーでも操作可能です。
3. 勝手にループ再生される
ショート動画は、終了すると自動的に最初から再生が始まります(ループ再生)。作業用BGMとしてなら便利ですが、内容を理解したら勝手に止まってほしい場合や、次の動画へ自動で進んでほしくない場合には、このループ機能がストレスになることがあります。通常のプレイヤーなら、再生が終われば停止します(または自動再生設定に従います)。
4. 概要欄やコメントが見にくい
ショート画面では、概要欄やコメントを見るために専用のボタンを押して、ポップアップを表示させる必要があります。動画の上に文字が被ってしまうこともあり、動画とテキストを同時に楽しむのが難しい構造です。通常のプレイヤーなら、動画の下に概要欄やコメントが配置されているため、動画を見ながら情報を確認することができます。
5. 倍速再生の設定が手間
ショート動画でも倍速再生は可能ですが、設定メニューを開く手順が少し面倒です。通常のプレイヤーなら、歯車マークからすぐに再生速度を変更できます。
このように、レシピ動画で手順を確認したいとき、語学学習で発音を繰り返し聞きたいとき、楽器の演奏をコピーしたいときなどは、圧倒的に「通常のプレイヤー」の方が有利なのです。
方法1:URLを手動で書き換える(基本の仕組み)
まずは、ツールを使わずに手動で行う基本的な方法を解説します。これを知っておくと、スマホや他人のPCなど、設定ができない環境でも使えるので便利です。
YouTubeの動画には、それぞれ固有の「動画ID」が割り振られています。実は、ショート動画も通常の動画も、このID自体は同じなのです。違うのは、URLの「見せ方(形式)」だけです。
ショート動画のURL構造
YouTubeショートを見ているとき、ブラウザのアドレスバー(URL欄)を見ると、以下のようになっているはずです。
https://www.youtube.com/shorts/動画ID
この /shorts/ という部分が、「ショート専用プレイヤーで表示しなさい」という命令になっています。
通常動画のURL構造
一方、通常の動画プレイヤーのURLは以下のようになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=動画ID
つまり、URLの中にある /shorts/ という部分を、 /watch?v= に書き換えてあげるだけで、YouTube側は「ああ、普通のプレイヤーで再生したいんだな」と認識してくれます。
具体的な手順
- PCのブラウザで、見たいYouTubeショート動画を開きます。
- 画面上部のアドレスバーをクリックしてURLを選択します。
- URLの中の
shorts/という文字を消します。 - 消した場所に
watch?v=と入力します。 - Enterキーを押してページを読み込みます。
これで、画面が切り替わり、見慣れたYouTubeの通常再生画面が表示されます。
ただ、毎回キーボードで watch?v= と打つのは非常に面倒ですよね。打ち間違えることもありますし、何より手間がかかります。そこで次にご紹介するのが、この作業を「ワンクリック」で自動化する方法です。
方法2:ワンクリックで切り替えるショートカットを作成する(推奨)
これが今回メインでご紹介したい、最も便利で効率的な方法です。
ブラウザの「ブックマーク(お気に入り)」機能を活用し、そこにJavaScriptというプログラムを登録しておくことで、ボタン一つでURLの書き換えを実行させます。
これを専門用語で「ブックマークレット(Bookmarklet)」と呼びます。
名前は難しそうですが、やることは「特定のコードをブックマークのURL欄にコピペするだけ」です。誰でも1分で設定できます。
使用する魔法のコード
まずは、以下のコードをコピーしてください。これが、現在のページがショート動画かどうかを判断し、自動的に通常プレイヤーのURLへ移動させてくれるプログラムです。
JavaScript
javascript:(()=>{const u=new URL(location.href);if(u.pathname.startsWith("/shorts/")){const id=u.pathname.split("/")[2]||"";if(id)location.href=`https://www.youtube.com/watch?v=${id}${u.search||""}`;}})();
このコードが行っている処理を簡単に説明すると、以下のようになります。
- 現在開いているページのURLを取得する。
- もしURLに
/shorts/が含まれていたら、動画IDを抜き出す。 - 抜き出したIDを使って、通常プレイヤー用のURL(
/watch?v=...)を作り直す。 - 新しいURLへ移動する。
では、このコードを使って、ブラウザごとの設定手順を見ていきましょう。
Google Chrome / Microsoft Edge での設定手順
PCで最も利用者の多いGoogle ChromeやMicrosoft Edgeでの設定方法です。
手順1:ブックマークバーを表示させる
まず、ブラウザの上部に「ブックマークバー(お気に入りのアイコンが並んでいる場所)」が表示されているか確認してください。表示されていない場合は、キーボードの Ctrl + Shift + B (Macの場合は Command + Shift + B)を押すと表示されます。
手順2:新しいブックマークを作成する
ブックマークバーの何もないところ(アイコンがない空白部分)で、右クリックをします。
メニューが表示されるので、「ページを追加」または「お気に入りの追加」を選択します。
手順3:コードを貼り付ける
ブックマークの編集画面が出てきます。ここで以下のように入力してください。
- 名前: わかりやすい名前を付けます。
- 例:「通常再生」「Shorts解除」「Normal Player」など。自分がわかれば何でもOKです。
- URL(またはアドレス): ここに、先ほどコピーしたJavaScriptのコードをすべて貼り付けます。
- ※元々入っていた
https://...は消してから貼り付けてください。
- ※元々入っていた
手順4:保存する
「保存」ボタンを押します。これでブックマークバーに、あなたが名付けたボタン(例:「通常再生」)が追加されました。
使い方
YouTubeショートを見ているときに、ブックマークバーに追加した「通常再生」ボタンをポチッとクリックしてください。一瞬で画面がリロードされ、通常のプレイヤー画面に切り替わります。
Safari (Mac) での設定手順
Mac標準のSafariでも同様のことができます。
手順1:とりあえず何でもいいのでブックマークする
Safariでは、最初からコードを登録するのが少し難しいため、一旦適当なページをブックマークします。現在開いているページで構いません。
メニューバーの「ブックマーク」から「ブックマークを追加」を選び、保存先を「お気に入り」にして保存します。
手順2:ブックマークを編集する
保存したブックマークを右クリック(または Control + クリック)し、「アドレスを編集」を選択します。
手順3:コードを貼り付ける
アドレス欄に入っているURLをすべて削除し、先ほどのJavaScriptコードを貼り付けます。
必要に応じて、ブックマークの名前も「通常再生」などに変更しておきましょう(右クリック→「名前を変更」)。
これで完了です。お気に入りバーからこのボタンをクリックすれば機能します。
この方法のメリットと安全性について
インターネット上には、YouTubeの機能を拡張する「ブラウザ拡張機能(アドオン)」がたくさんあります。「YouTube Shorts Block」のような拡張機能を使えば、自動的にショートを通常動画にリダイレクトさせることも可能です。
しかし、今回ご紹介した「ブックマークレット」方式には、拡張機能にはない大きなメリットがあります。
1. 安全性が高い
ブラウザ拡張機能は、作成者が不明な場合や、裏でどのような通信を行っているかが見えにくい場合があります。中には、閲覧履歴を収集するような悪質なものも存在しないとは言い切れません。
一方、今回のブックマークレットは、自分で登録した短いコードが動くだけです。外部の怪しいサーバーと通信したり、個人情報を抜いたりすることは一切ありません。コードの中身も透明性が高く、非常に安全です。
2. ブラウザが重くならない
拡張機能をたくさん入れると、ブラウザの動作が重くなる原因になります。常にバックグラウンドでプログラムが動き続けるからです。
しかし、ブックマークレットは**「クリックした瞬間」にしか動きません**。普段のブラウザ動作には一切影響を与えず、メモリも消費しないため、PCのパフォーマンスを落とすことがありません。
3. 必要なときだけ使える
「普段はショートのサクサク感を楽しみたいけれど、この動画だけはじっくり見たい」という使い分けができるのも大きな魅力です。強制的にすべてのショート動画を変換してしまう拡張機能とは違い、自分のタイミングで切り替えられる自由度があります。
スマホ(iPhone/Android)では使える?
この方法は、基本的にはPCでの利用を想定していますが、スマホでも工夫すれば利用可能です。
ただし、スマホのYouTube「アプリ」で動画を見ている場合は使えません。あくまで、ChromeやSafariなどの**「ブラウザ」でYouTubeを見ている場合**に限ります。
スマホブラウザでの使い方
スマホのブラウザ(SafariやChrome)でYouTubeショートを見ているときに、このコードを実行するには少しコツがいります。
- PCと同様に、スマホのブラウザでお気に入りにこのコードを登録します(名前は「通常再生」など)。
- ショート動画を開いている状態で、ブラウザのアドレスバー(検索窓)をタップします。
- アドレスバーに、登録した名前(例:「通常再生」)を入力し始めます。
- 候補の中に、登録したブックマークが表示されるので、それをタップします。
これでJavaScriptが実行され、通常ページへ遷移します。
※スマホの場合は、アプリで見ることが多いと思いますので、PCほど頻繁に使う機会はないかもしれませんが、覚えておくと「どうしてもブラウザで詳しく見たい」ときに役立ちます。
トラブルシューティング:うまくいかないときは?
もし、ブックマークをクリックしても反応しない、あるいはエラーになる場合は、以下の点を確認してみてください。
1. コードの貼り付けミス
コピー&ペーストをした際に、余計なスペースが入っていたり、最後の (); が抜けていたりしませんか?
特に、コードの先頭の javascript: という部分が、ブラウザのセキュリティ機能によって自動的に削除されてしまうことがあります。貼り付けた後、先頭にちゃんと javascript: があるか確認してください。
2. ショート動画以外のページで押している
このコードは、URLに /shorts/ が含まれているページで動作するように作られています。YouTubeのトップページや、すでに通常の動画プレイヤーで再生されているページで押しても、何も起きません(条件分岐で処理が終了するため)。必ずショート動画を表示した状態でクリックしてください。
3. URLのパラメータがおかしい
稀なケースですが、URLの末尾に特殊なパラメータがついている場合、うまくIDを取得できない可能性があります。しかし、今回提供したコードは u.pathname.split("/")[2] という方法でIDを取得しているため、パラメータがついていても基本的には問題なく動作する堅牢な設計になっています。
応用編:さらに快適にYouTubeを楽しむために
YouTubeショートを通常動画として見ることができるようになると、活用の幅がぐっと広がります。ここでは、通常プレイヤーならではの「さらに便利な使い方」をいくつかご紹介します。
ショートカットキーを駆使する
PCの通常プレイヤーでは、キーボードショートカットが非常に充実しています。これを覚えると、動画視聴の効率が爆上がりします。
- J キー: 10秒巻き戻し
- L キー: 10秒早送り
- K キー(またはスペース): 一時停止 / 再生
- < キー(Shift + ,): 再生速度を遅くする
- > キー(Shift + .): 再生速度を速くする
- M キー: ミュート(消音)
- F キー: 全画面表示
ショート動画のテンポが速すぎて聞き取れなかった箇所も、「通常プレイヤーに切り替え」→「Jキーで戻る」→「<キーでスロー再生」というコンボを使えば、確実に内容を把握できます。
タイムスタンプ付きでシェアする
「このショート動画の、最後のオチの部分だけを友達に見せたい」と思ったことはありませんか?
ショート動画のままでは、「○分○秒から見て!」と伝えるのが難しいですが、通常プレイヤーに切り替えれば、動画のURLに時間を指定することができます。
- 見せたい場面で動画を一時停止。
- 「共有」ボタンをクリック。
- 「開始位置」にチェックを入れる。
- URLをコピーして送る。
これで、相手がいきなりそのシーンから見始めることができます。これは通常プレイヤーに切り替えたからこそできる技です。
プレイリストに入れて管理する
ショート動画も「後で見る」やプレイリストに追加することは可能ですが、プレイリスト再生時の挙動も通常プレイヤーの方が安定しています。
勉強用のショート動画などを集めて、連続再生したい場合などは、一度通常プレイヤーのURLにしてから管理すると、学習効率が良いかもしれません。
まとめ
YouTubeショートは、短時間で楽しめる素晴らしいコンテンツですが、用途によっては「普通の動画プレイヤー」で見たい場面が必ずあります。
今回ご紹介した方法は、以下の2通りでした。
- 手動変更: URLの
shorts/をwatch?v=に書き換える。 - 自動化: ブックマークレット(JavaScript)を使ってワンクリックで変換する。
特に2つ目のブックマークレットを利用する方法は、一度設定してしまえば、以降はずっとワンクリックで快適な視聴環境が手に入ります。追加のソフトインストールも不要で、安全性も高いため、非常に推奨できるテクニックです。
「シークバーが動かせない!」「音がうるさい!」といった小さなストレスから解放され、じっくりとコンテンツを楽しめるようになります。
ぜひ、今すぐブラウザのブックマークバーに登録して、より自由で快適なYouTubeライフを送ってくださいね。この小さな工夫が、日々の動画視聴を驚くほど便利にしてくれるはずです。


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