「ルームシェア」と聞くと、同じ部屋・同じ家に誰かと一緒に暮らすイメージがありますが、実は大きく分けて2つのパターンがあります。
ひとつは「友達同士のルームシェア」、もうひとつは「業者(運営会社)が管理するシェアハウス」です。
同じ“共同生活”でも、仕組みも人間関係も、トラブルの起こり方もかなり違います。
さらに、実際にルームシェアをした人の体感として、
- 女性同士のルームシェアは意外と破綻しやすい
- 男性同士、特に「モテない男性」同士だと、妙に長く続きやすい
という「あるある」も語られがちです(あくまで個人の体感・経験ベースですが、共感する人も多いテーマです)。
この記事では、
- 友達同士のルームシェアと、業者運営のシェアハウスの違い
- 友達同士ルームシェアがうまくいくケース・破綻しがちなパターン
- 「女性同士」「男性同士」で起こりがちな特徴(※あくまで傾向レベル)
- 自分にはどちらのスタイルが合っているかの判断ポイント
を、できるだけ具体的にわかりやすく解説していきます。
これからルームシェアを考えている人は、「なんとなく」で選ばず、自分に合うスタイルを見つける参考にしてみてください。
ルームシェアとシェアハウスの基本的な違い
まずは言葉の整理からいきましょう。
日本では、次のように使い分けられることが多いです。
友達同士のルームシェア
- 一般的な賃貸物件(マンション・アパートなど)を複数人で借りる
- 一緒に住むのは、友達・知人・兄弟姉妹など、もともと関係性がある人
- 契約は「代表者1名」か「全員連名」で不動産会社と結ぶ
- 家賃や光熱費の管理、掃除の分担などは、住んでいる本人たちで決める
つまり「普通の賃貸を、たまたま複数人で借りている状態」です。(UR賃貸住宅)
業者運営のシェアハウス
- シェアハウス専門の運営会社・オーナーが物件を管理
- 部屋(個室)ごとに、各住人と運営会社が個別に契約する
- キッチン・リビング・水回りなどは共用
- 家具・家電付き・光熱費込みのところが多い
- 入居者は基本「初対面同士」だが、コンセプトによって属性を絞っていることも(同年代限定・女性専用・クリエイター向けなど)
こちらは「共同生活専用に設計・運営されている住宅」というイメージです。(sharehouse-hidamari.com)
大きな違いをざっくりまとめると
- 誰と住む?
- ルームシェア:友達・知り合い
- シェアハウス:ほぼ初対面の他人
- 誰が管理?
- ルームシェア:住人自身で自己管理
- シェアハウス:運営会社が管理
- 契約の仕方
- ルームシェア:物件1つに対して代表者or連名で賃貸契約
- シェアハウス:個室ごとにそれぞれが運営会社と契約
- 初期費用・設備
- ルームシェア:一般賃貸並み。家具家電も自分たちで用意
- シェアハウス:敷金礼金なし・家具家電付きが多く、初期費用は比較的安め(LAC)
同じ「共同生活」でも、スタートラインからだいぶ違うことがわかります。
友達同士のルームシェアの特徴
ここからは、質問にあった「友達同士のルームシェア」について深掘りしていきます。
メリット
- 家賃・光熱費が安くなる
- 1人暮らしと比べると、同じ予算で広い部屋・良い立地に住める
- 光熱費・ネット代・日用品を割り勘にできる
- 気心が知れた相手だから気楽
- 元から仲がいい友人なら、最初から会話に困らない
- 一緒にご飯を食べたり、ゲーム・映画を楽しんだりしやすい
- 生活の支え合いができる
- 体調不良のときに頼れる
- 防犯面でも「誰かが家にいる」のは安心材料になる
- 自由度が高い
- インテリア・家具の配置・家ルールなど、全部自分たちで決めてOK
- シェアハウスほど「運営側のルール」に縛られない
デメリット・リスク
- 契約・お金周りがかなり重要
- 賃貸契約上、そもそもルームシェア不可の物件もある
- 家賃は代表者がまとめて払うケースが多く、「片方が払わないと詰む」問題が起きやすい(UR賃貸住宅)
- 生活リズム・価値観の違いがモロに出る
- 片方は「夜型・音楽ガンガン」、もう片方は「朝型・静か好き」など
- 掃除の頻度、片付けのレベル、騒音・来客への許容度など
- 人間関係がこじれたときに逃げづらい
- もともと友達だからこそ「言いにくい」ことが多い
- 一度こじれると、家でも外でも気まずくなりがち
- 最悪の場合、「友達も失い、引っ越しもしなきゃいけない」という二重ダメージ
- トラブルを仲裁してくれる第三者がいない
- シェアハウスなら運営会社・管理人に相談できるが、
- 友達ルームシェアは、問題解決も自分たちでやるしかない
つまり、**「自由で安いけど、すべて自己責任」**というのが友達同士ルームシェアの基本スタンスです。
友達同士ルームシェアの「ありがちな落とし穴」
続いて、実際に起こりやすいトラブル・破綻パターンを見ていきます。
お金のことを曖昧にしたままスタート
- 家賃の振込をどちらがするか決めていない
- 共用の生活費(トイレットペーパーや洗剤など)の精算が雑
- 「今月払っといて、来月まとめて返すね」が積もり積もってモヤモヤ
金額が小さくても、「自分ばかり多く払っている気がする」という感情が溜まると、人間関係は一気にギクシャクします。
掃除・片付けの価値観の違い
- 片方は「床に物が落ちてないだけでOK」、もう片方は「水回りも毎日ピカピカじゃないと無理」
- ゴミ出し・洗い物・風呂掃除をどちらがやるか曖昧
「気づいたほうがやるでしょ」「いや、言われてないからやらない」みたいなすれ違いは、本当にありがちです。
生活リズムの違い
- 夜遅くのオンライン通話・ゲーム配信
- 早朝のドライヤー・洗濯機
- 同棲しているわけではないが、恋人が頻繁に泊まりに来る
最初は我慢できても、何度も重なるとストレスになります。
最もやっかいなのは「言わないで我慢する」こと
トラブルの根っこは、
小さなイラッを溜め込む
→ ある日爆発
→ 「なんで今さら言うの?」とさらにこじれる
というパターンです。
仲が良いほど、「こんなことで怒りたくない」「ケチくさいと思われたくない」と我慢しがちですが、共同生活では遠慮しすぎないコミュニケーションがかなり重要になります。
女性同士のルームシェアは破綻しやすい?と言われる背景
ご相談の中であった、
「女性同士だと破綻しやすい」
という体感的な印象についても、あくまで「ありがちな傾向」として整理してみます。
もちろん、すべての女性同士ルームシェアがそうだ、という話ではありません。あくまでよく聞かれるパターン程度の話として読んでください。
① コミュニケーションが“察して文化”になりやすい
- 「言わなくてもわかってほしい」
- 「あの言い方はちょっとムッとした」
- 「私ばかり我慢している気がする」
など、感情の微妙なニュアンスに敏感な分、相手のちょっとした言動にストレスを感じやすいことがあります。
本来は「ごめん、洗い物だけ今すぐやってもらっていい?」とサクッと言えば済む話が、
- 言わない
- でも、心の中では不満が溜まる
- 別のことでぶつかったときに「実は前から思ってたんだけど…」と一気に出てくる
という形で爆発しやすいのも、あるあるパターンです。
② 清潔感・生活レベルへの要求が高いことが多い
もちろん人によりますが、
- コスメ・服・小物など物が多くなりやすい
- 水回り・ゴミの臭い・見た目など、衛生面が気になりやすい
- 部屋の雰囲気やインテリアの好みも強くある
などの要素から、**「自分の中の当たり前と相手の当たり前の差」**が大きくなりがちです。
最初はお互い気を使っていても、
- 片方だけが片付ける時間を多く割いている
- 「もうちょっとキレイにしてほしい」と言いづらい
となると、ストレスが長期化しやすくなります。
③ 恋愛・結婚・人生プランの変化が大きい時期と重なりやすい
20代〜30代の女性同士のルームシェアでは、
- 片方に彼氏ができる
- 片方が結婚を機に家を出る
- 仕事や将来への不安・焦りの度合いが変わる
など、ライフステージの変化のスピードが違うことで、関係が不安定になることもあります。
- 「前みたいに一緒に遊ばなくなった」
- 「相手だけ順調で、なんとなくモヤモヤする」
- 「家賃や生活費の負担バランスが変わった」
など、共同生活と感情の変化が絡まり合って複雑になりやすいのも特徴です。
繰り返しになりますが、これは傾向の話であって、「女性同士のルームシェアはダメ」という結論ではありません。
しっかり話し合えるペアは、むしろとても快適に続けているケースも多いです。
男性同士・特に「モテない男性」同士が続きやすいと感じる理由
一方で、
男性同士、それも特に「モテない男性」同士のルームシェアは長続きしやすい
という体感もよく聞かれます。こちらも、あくまで「そういうことも多いよね」というレベルの話として読んでください。
① お互いに「期待値が低め」で気楽
- おしゃれなインテリア
- 常にピカピカのキッチン
- 毎日のように自炊して手料理をシェア
といった“理想のシェアライフ”を最初からあまり期待していないケースが多く、
- 「最低限汚くなければOK」
- 「冷蔵庫と風呂と布団があればとりあえずいい」
という 現実的なラインで割り切りやすい のが続きやすさにつながることがあります。
② 感情ベースより「ルール」「仕組み」で処理しがち
例)
- 「光熱費はアプリで割り勘ね」「OK」
- 「ゴミ出しは曜日で担当決めよう」「了解」
- 「うるさかったら言って」「あいよ」
と、とりあえずルールで決めてしまうタイプだと、感情的なこじれが少なくなりがちです。
もちろん男性でも感情がこじれることはありますが、
- 「まあ、そういうもんだよね」で飲み込みやすい
- 「ごめん、悪かった」で一度リセットしやすい
という気質がかみ合うと、多少の不満では関係が切れづらいことも。
③ 恋愛事情が生活に影響しにくい
ここでいう「モテない男性同士」という表現は、あくまでちょっと自虐を込めた印象レベルの話ですが、
- 頻繁に恋人が泊まりに来ることが少ない
- 家に他人が出入りしづらい分、生活リズムが安定しやすい
- ダラダラとゲーム・ネット・趣味時間を共有しやすい
といった点から、生活の変動要因が少なく、環境が変わりにくいという側面があります。
その結果、
- いつの間にか数年住み続けていた
- 特に大きなトラブルもなく、自然消滅するまで続いた
というケースが出やすい、という見方もできます。
もちろん、モテる・モテないに関係なく、
- お互いに干渉しすぎない
- でも最低限の礼儀は守る
という距離感がつくれる人同士なら、長く続きやすいのは共通しています。
性別に関係なく「うまくいく友達ルームシェア」の条件
性別や「モテる/モテない」といった属性よりも、本当に大事なのは次のポイントです。
条件1:生活リズムが大きくズレていない
- 両方とも社会人で、だいたい同じ時間帯に起きて寝る
- 片方だけが夜勤・不規則シフトだと、音や生活音がトラブルの原因になりやすい
完全に一致している必要はありませんが、「真逆」は避けたほうが無難です。
条件2:お金の管理にルーズな人がいない
- 家賃の支払いが遅れがち
- 立替えをいつまでも返さない
- 「あとで払うね」が口癖
このタイプが1人でもいると、かなりのストレスになります。
ルームシェア前に、
- クレカやスマホ代を滞納したことがないか
- お金の貸し借りでトラブルを起こしたことがないか
くらいは、さりげなく確認しておくと安心です。
条件3:片付け・清潔感のラインが近い
- ゴミが3日出せなくても平気かどうか
- シンクに洗い物が1日分たまっているのを許容できるか
- トイレ・風呂掃除の頻度のイメージが似ているか
ここがズレていると、ほぼ確実に揉めます。
「理想のキレイさ」ではなく、「最低限ここだけは譲れないライン」を共有しておくのがポイントです。
条件4:不満を言葉で伝えられること
- 「この前のこと、ちょっとだけ気になったんだけど…」と伝えられるか
- 言われた側も「ごめん、気をつける」で受け止められるか
この2つができるペアは、性別やタイプに関係なく長続きしやすいです。
友達同士ルームシェアを始める前に決めておきたいルール
実際に始めるなら、最低限、次のことは紙やメモアプリに「合意事項」として残しておくのがおすすめです。
① お金まわりのルール
- 家賃・光熱費・ネット代の支払い方法
(代表者が一括払い → いつまでにいくら渡すか) - 生活用品(洗剤・トイレットペーパーなど)の負担方法
(共通財布/交代制/アプリで精算 など) - 家具・家電を買った人が退去するとき、その扱いをどうするか
② 掃除・ゴミ出しルール
- キッチン・風呂・トイレなどの掃除担当と頻度
- ゴミ出しの担当曜日
- 「このレベルまで散らかったら片付ける」の共通ライン
③ 来客・恋人の扱い
- 来客は何時までOKか
- 恋人の「お泊まり」は月に何回までか
- 事前にどの程度まで連絡しておくか(当日OK?前日まで?)
④ 生活音・趣味の線引き
- 深夜のテレビ・ゲーム・通話の音量
- 音の出る楽器・配信などは可か不可か
- 在宅勤務中の過ごし方(オンライン会議のときなど)
これらを最初に話し合っておくだけでも、トラブルの確率は大きく下がります。
業者が運営するシェアハウスの特徴
次に、もう一方のパターン「シェアハウス」について見ていきます。
シェアハウスの基本
- 運営会社・大家が、物件全体をシェアハウスとして企画・管理
- 入居者は一人ひとりが個別に契約
- 個室+共有スペース(キッチン・リビング・水回りなど)
- 家具家電付き・水道光熱費&ネット込の定額制が多い(LAC)
シェアハウスのメリット
- 初期費用が安く抑えやすい
- 敷金・礼金なしの物件が多い
- 家具家電付きなので、引っ越しコストが最小限
- 運営会社がトラブル対応をしてくれる
- 掃除のルールや共用部のメンテは運営側
- 住人同士のトラブルも、ある程度は管理側に相談できる
- 新しい人との出会い・交流がある
- リビングやイベントを通じて交流しやすい
- 一人暮らしの孤独感が少ない
- 退去・入居の自由度が高い
- 住人ごとの個別契約なので、誰かが出ていっても契約的には問題ない
- 短期滞在OKな物件もある
シェアハウスのデメリット
- 他人との距離感が人によってはしんどい
- 共有スペースに常に誰かがいる
- 台所や風呂の利用時間が重なるとストレスになる
- 「静かに暮らしたい」タイプには合わないことも
- ルールが細かい物件もある
- 友達の宿泊禁止
- 飲み会・パーティー禁止または制限
- 共用部の私物放置NG
- 住人の入れ替わりが多い
- 合う人もいれば、そうでない人も来る
- 長期的な関係というより「流動的な人間関係」になりやすい
- 完全なプライバシーは得にくい
- 個室はあっても、トイレやシャワーは共用
- 生活リズムや性格の違いを受け入れる必要がある
友達ルームシェアとシェアハウス、どちらが向いている?
最後に、「自分はどっち向きか」をざっくり判断するための目安をまとめます。
友達同士のルームシェアが向いている人
- 特定の仲の良い友人と、深く関係を築きたい
- ルールづくりやお金の管理を、きちんと話し合える自信がある
- インテリアや生活スタイルを自分たちで作り込むのが好き
- 人の出入りは少なめで、落ち着いた環境で暮らしたい
逆に、
- お金にちょっとルーズ
- 面倒な話し合いを避けがち
- 我慢して爆発しやすい
という自覚がある人は、友達ルームシェアには慎重になったほうがいいかもしれません。
シェアハウスが向いている人
- 引っ越し費用を抑えて、すぐに新生活を始めたい
- 一人暮らしだと寂しく感じやすい
- いろいろな人と知り合ってみたい
- ルールが決まっていたほうが、むしろ安心できる
一方で、
- 自分のペースを乱されるのが苦手
- 共用スペースで雑談するのがしんどい
- 音や生活音にかなり敏感
という人は、シェアハウスよりも「1人暮らし+たまに友達を呼ぶ」くらいの距離感のほうが合っている可能性もあります。
まとめ:性別よりも「相性とルール」がすべて
この記事のポイントを整理すると、
- ルームシェアには
**「友達同士のルームシェア」と「業者運営のシェアハウス」**の2パターンがある - 友達ルームシェアは、
自由度・コスパは高いが、そのぶん自己管理・話し合い力が必須 - 女性同士は
感情・清潔感・ライフステージなど、繊細なポイントでズレが出やすく、破綻するケースが目立つこともある(あくまで傾向) - 男性同士、特に「モテない男性」同士は
期待値が低めで、恋愛要因も少なく、ルールで割り切りやすい分、続きやすいケースもある - とはいえ、本質は性別ではなく
- 生活リズム
- お金の感覚
- 清潔感のライン
- 不満を言葉で伝えられるか
の4つが合うかどうか
これからルームシェアを考えているなら、まずは一度、
- 自分はどんな生活リズムか
- 相手にどんなことを期待しているか
- どこまでなら妥協できるか
を紙に書き出してみるのがおすすめです。
そのうえで、
- 「この友達となら話し合いながらやっていけそう」と思えるなら友達ルームシェア
- 「まずは人と住む経験をしてみたい」「コストを抑えて気軽に試したい」ならシェアハウス
という選び方をすると、大きな失敗は防ぎやすくなります。
ルームシェアは、うまくいけば家賃以上の「安心感」「楽しさ」「経験」が得られる暮らし方です。
ぜひ、自分に合ったスタイルと相性のいい相手・環境を選んで、快適なシェアライフを設計してみてください。

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