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マスキングテープの種類を徹底解説!用途に合わせて選ぶポイントとは

マスキングテープといえば、カラフルで柄のバリエーションが豊富な文房具というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実際に、手帳やアルバムのデコレーションに使ったり、ちょっとしたラッピングに貼ったりと、日常生活で大活躍しています。

しかし、マスキングテープはもともと「養生(ようじょう)」と呼ばれる作業用のテープとして開発されたもの。塗装や建築の現場、車の修理やDIYなど、プロの分野でも欠かせない存在です。かわいい見た目だけでなく、粘着剤の種類や基材の素材、サイズの違いによって性能が大きく変わり、仕上がりにも直結します。

この記事では、マスキングテープの種類を粘着剤・素材・サイズごとに整理し、用途に合わせた選び方を詳しく解説していきます。初心者の方にも理解しやすいように表を交えながらまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。


目次

マスキングテープの基本構造

マスキングテープは大きく分けると次の3つの要素で構成されています。

  • 基材(テープ本体の素材)
    → 素材によって「柔らかさ」「伸縮性」「耐水性」が変わる。
  • 粘着剤(貼り付け部分)
    → アクリル系かゴム系かで性能が大きく違う。
  • 剥離紙(必要に応じて付属)
    → 両面タイプや特殊用途では剥離紙がついていることもある。

一見同じように見えるテープでも、この構造の違いで「塗装が滲まない」「剥がしたあとがきれい」「長期間貼れる」など仕上がりの差が出てきます。


粘着剤の種類と特徴

粘着剤はテープの「貼り心地」と「剥がしやすさ」を決める重要な要素です。

粘着剤の種類特徴メリットデメリット主な用途
アクリル系耐久性・耐候性に優れる紫外線や熱に強い/糊残りが少ない初期接着力が弱め屋外塗装、車両塗装、建築
ゴム系初期接着力が強いすぐにしっかり貼れる/扱いやすい紫外線や熱に弱い/糊残りしやすい室内DIY、工作、文具

アクリル系粘着剤のポイント

アクリル系は耐候性の高さが大きな特徴です。屋外の直射日光や温度変化にも強いため、建築現場や自動車の塗装でよく使われます。長時間貼ったままでも糊が残りにくく、美しい仕上がりを実現できます。

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ゴム系粘着剤のポイント

ゴム系は初期接着力の強さが魅力。貼った瞬間からしっかり固定できるため、短時間で済む養生やDIYにぴったりです。ただし、紫外線や熱に弱いため、屋外や長期使用には不向きです。

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基材の種類と仕上がりの違い

テープ本体となる「基材」の種類によっても、使いやすさや仕上がりに差が出ます。

基材の種類特徴メリットデメリット主な用途
和紙薄く柔らかい手でまっすぐ切れる/滲みにくい伸縮性が低め塗装全般、文具用マステ
クレープ紙シワがあり伸縮性がある曲面や凹凸にフィット厚みがあり手切れしにくい車両塗装、建築養生
塩ビ(PVC)強度・耐水性が高い水や油に強い/破れにくい剥がすと糊残りの可能性あり工業用途、特殊養生

和紙素材

薄く柔らかく、手で切れるのが和紙の魅力です。塗装の際に「滲みにくい」ため仕上がりがきれいで、プロの現場でも愛用されています。さらに、柄入りの文具用マスキングテープもこの和紙素材がベースになっています。

クレープ紙素材

紙に細かいシワを入れることで、伸縮性を持たせたのがクレープ紙です。曲面や凹凸のある部分でもしっかり密着するため、自動車の塗装や建築現場での養生に重宝されます。

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塩ビ(PVC)素材

ビニール系の塩ビ素材は、強度や耐水性に優れています。破れにくく水や油にも強いため、工業現場や特殊な用途に適しています。ただし、長期間使用すると糊が残る場合があるため注意が必要です。

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サイズによる使い分け

マスキングテープは幅のバリエーションが豊富で、サイズによって得意な使い方が変わります。

サイズ幅の目安特徴主な用途
細幅3~10mm程度細かい作業に適するプラモデル、ミニチュア塗装、手帳デコ
標準幅15~24mm程度最も使いやすい定番サイズ文具用、一般的な塗装養生
広幅30mm以上広い面を効率的にカバー床や壁の養生、大型DIY
  • 細幅テープは細かいラインを引くときや装飾用に便利です。
  • 標準幅テープは文具から塗装まで、最も汎用性の高いサイズです。
  • 広幅テープは一度に広い面を覆えるため、作業効率が格段に上がります。

用途別おすすめの組み合わせ

実際のシーンごとに、どのタイプのマスキングテープを選ぶべきかを整理してみましょう。

用途粘着剤基材サイズの目安
屋外塗装・車両塗装アクリル系和紙 or クレープ紙標準幅~広幅
室内DIY・短期養生ゴム系クレープ紙標準幅
文具・デコレーションゴム系和紙(柄入り)細幅~標準幅
特殊用途(防水・強度重視)アクリル系塩ビ広幅

たとえば、車のボディ塗装なら「アクリル系 × クレープ紙」が最適。
アルバムや手帳のデコなら「ゴム系 × 和紙の細幅」がおすすめです。


マスキングテープの意外な使い道

本来は養生用として使われるマスキングテープですが、工夫次第で日常生活でも活躍します。

  • ラベル代わりに:瓶や収納ケースに貼って中身を書き込む
  • 一時的な固定に:仮止めや軽い掲示物を壁に貼る
  • デザイン用途に:ギフト包装やイベント装飾

特に和紙素材の文具用マステは色柄が豊富なので、インテリアのアクセントにも使えます。


まとめ

マスキングテープは「かわいい文具」だけでなく、DIYで欠かせない道具です。

  • 粘着剤:アクリル系は耐候性、ゴム系は手軽さが特徴
  • 基材:和紙は万能、クレープ紙は曲面に強い、塩ビは特殊用途向け
  • サイズ:細幅は精密作業、標準幅は万能、広幅は大面積に最適

正しいテープを選ぶことで、塗装の仕上がりも美しくなり、作業効率も上がります。
「どれを選んでも同じ」ではなく、目的に合ったものを選ぶことが大切です。

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