MENU

VDT作業とは?現代のオフィスワークを支える基礎知識

現代のビジネスシーンにおいて、パソコンやスマートフォンなどの画面を見ながら行う作業は欠かせないものとなりました。しかし、私たちが普段何気なく行っているこれらの作業には、「VDT作業」という名前があることをご存じでしょうか。VDT作業は現代社会において多くの人が日常的に行う作業であり、その特徴やリスク、対策方法を知ることは、健康的で効率的なワークスタイルを実現するうえで非常に重要です。この記事では、VDT作業の基礎から最新の労働安全衛生ガイドライン、そして健康を守るポイントまで、やさしく詳しく解説します。


目次

VDT作業とは何か?その定義と背景

VDT作業とは、「Visual Display Terminal作業」の略で、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのディスプレイ装置を使用して行う作業全般を指します。日本語では「表示装置端末作業」と訳されることもありますが、一般的には「パソコン作業」や「画面作業」とほぼ同じ意味で使われています。

VDT(Visual Display Terminal)の意味

VDTとは、ディスプレイ(画面)付きの端末装置のことを指します。代表的な例は以下の通りです。

  • デスクトップパソコンやノートパソコン
  • タブレット端末
  • スマートフォン
  • キャッシュレジスターやPOSシステム
  • 一部の特殊な計測機器や操作端末

こうしたVDT機器を用いたデータ入力、文章作成、データ分析、設計、メール送受信、プログラミングなどの作業が「VDT作業」です。

VDT作業が普及した背景

近年、パソコンやスマートフォンの普及により、私たちの仕事や生活は大きく変わりました。ビジネスだけでなく、教育や医療、行政、個人の生活に至るまで、さまざまな場面でVDT機器が使われています。その結果、多くの人が日常的にVDT作業を行うようになっています。


VDT作業の主な特徴と作業例

VDT作業は、手作業や機械操作などの「伝統的な作業」とは異なる特徴を持っています。ここでは、VDT作業の主な特徴と代表的な作業例について見ていきましょう。

VDT作業の特徴

  1. 長時間の同一姿勢
    • 画面を見続けることで同じ姿勢が続きやすい。
    • 姿勢の変化が少なく、身体への負担が蓄積しやすい。
  2. 目への負担が大きい
    • 画面から発せられる光を見続けることで、目が疲れやすい(眼精疲労)。
    • 瞬きが減り、ドライアイになりやすい。
  3. 集中力の高い作業が多い
    • 細かい文字や数値、画像を扱うことが多く、精神的な集中を必要とする。
  4. 反復作業が多い
    • データ入力やコーディングなど、同じ動作の繰り返しが多い。

代表的なVDT作業例

  • オフィスでの文書作成、表計算、プレゼン資料作り
  • データ入力や経理事務
  • プログラミングやウェブデザイン
  • オンライン会議、メール対応
  • カスタマーサポート(チャットやメール)
  • コールセンター業務(画面を見ながらの通話対応)
  • 在宅ワークやリモートワーク

このように、あらゆる職種でVDT作業は日常的に行われているのです。


VDT作業が及ぼす健康への影響

VDT作業は便利で効率的ですが、長時間続けることによってさまざまな健康リスクが生じることも分かっています。ここでは、代表的な健康への影響について詳しく解説します。

1. 目の疲れ・眼精疲労

  • 症状例:目のかすみ、乾燥、痛み、まぶしさ、充血、頭痛など
  • 原因:画面の光を長時間見続けることで目の筋肉が疲労し、また瞬きが減るためにドライアイになりやすい。

2. 肩こり・首こり・腰痛

  • 症状例:肩や首の重だるさ、腰の痛み、背中のはり
  • 原因:同じ姿勢で長時間座っていることで、筋肉や関節に負担がかかる。

3. 精神的ストレス・集中力低下

  • 症状例:集中力の低下、イライラ、不眠、気分の落ち込み
  • 原因:反復的な作業や長時間の高い集中が、精神的なストレスとなる。

4. 手指の疲労や腱鞘炎

  • 症状例:指や手首の痛み、しびれ
  • 原因:キーボードやマウスの操作の繰り返しによる、筋肉や腱への負担。

VDT作業に関する法律やガイドライン

日本では、労働者の健康を守るためにVDT作業に関するガイドラインが厚生労働省から出されています。企業はこれに基づいて、職場環境の改善や作業時間の管理を行う必要があります。

厚生労働省のガイドライン(令和3年3月改訂)

VDT作業に従事する労働者が増加するなか、厚生労働省は「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を改訂し、次のポイントが推奨されています。

主なポイント

  • 1時間作業ごとに10~15分程度の休憩や他の作業を取り入れる
  • 定期的に目を休める(遠くを見る、画面から目を離す)
  • 作業姿勢の見直しと椅子・机の調整
  • 適切な室内照明・ディスプレイの明るさ管理
  • モニターの高さ・角度を適切に保つ

これらは、企業だけでなく、在宅勤務や個人でも実践が推奨されています。


健康を守るVDT作業のコツと対策

VDT作業を健康的に続けるためには、日々のちょっとした工夫が大切です。ここでは、具体的なコツや対策を紹介します。

1. こまめな休憩を取る

  • **「60分作業したら10分休憩」**を目安に、定期的に休憩をとることで目や体の疲労を和らげる。
  • 休憩時には立ち上がってストレッチをしたり、遠くの景色を見るのがおすすめ。

2. 正しい姿勢を意識する

  • 椅子に深く腰掛け、背もたれを利用する。
  • モニターは目の高さと同じかやや下に設定。
  • 肩の力を抜き、手首が反らないようキーボード・マウスを配置。

正しい作業姿勢の例

項目正しい姿勢
イスの座り方背筋を伸ばし、腰をサポートする
モニター画面上部が目の高さと同じ~やや下
足の位置足裏が床にしっかりつく
キーボード肘の角度は90度前後
力を抜いてリラックス

3. 目を守る工夫

  • 画面の明るさを調整し、部屋の照明も明るすぎないようにする。
  • 画面との距離は40~70cmを目安にする。
  • 定期的に「遠くを見る」「まばたきを意識的に増やす」。

4. 体を動かす習慣を取り入れる

  • 休憩時間には簡単なストレッチや体操を行う。
  • 肩、首、手首、背中など、普段固まりやすい部位をほぐす。

5. 作業環境を見直す

  • モニターの位置や椅子の高さを定期的に調整する。
  • 机の上は整理整頓し、余計なものを置かない。
  • エアコンの風が直接当たらないようにする。

近年のVDT作業のトレンドと変化

働き方改革やコロナ禍以降、リモートワークや在宅勤務が急速に普及しました。それに伴い、以下のような新しいVDT作業のスタイルや課題も現れています。

1. 在宅ワークでのVDT作業

自宅での作業は、オフィスと違い設備が整っていないことも多いです。ダイニングテーブルやリビングのソファなど、姿勢が崩れやすい場所で長時間作業すると、健康リスクが高まります。そのため、自宅用の椅子やデスク、モニターアームの導入など、環境整備の重要性が増しています。

2. モバイルワーク・カフェワーク

ノートパソコンやタブレットを持ち歩き、カフェやコワーキングスペースで作業する人も増えています。しかし、こうした場所では照明や机・椅子の高さが自分に合わないことが多く、体への負担も増えがちです。出先でも、できるだけ姿勢や作業環境を意識しましょう。

3. デジタルヘルス対策の重要性

最近では、VDT作業による健康リスクを防ぐための「デジタルヘルス」への関心が高まっています。眼鏡メーカーや健康機器メーカーも、ブルーライトカットレンズや姿勢矯正グッズ、ストレッチアプリなどを提供しています。こうしたツールを活用するのもおすすめです。


VDT作業と労働安全衛生のポイント

VDT作業を行う企業は、労働安全衛生の観点から従業員の健康管理にも配慮する必要があります。厚生労働省のガイドラインに沿って、次のような取り組みが推奨されています。

  • 定期的な健康診断の実施
  • VDT作業従事者への研修や啓発活動
  • 作業環境の点検・改善
  • 従業員からの健康相談体制の整備

企業だけでなく、フリーランスや個人事業主も自分自身で健康管理に取り組むことが大切です。


まとめ:VDT作業を健康的に続けるために

VDT作業は、現代社会における重要な作業スタイルですが、長時間続けることでさまざまな健康リスクが生じることも事実です。大切なのは、リスクを正しく理解し、日々の工夫や休憩、作業環境の見直しを行うことです。

これからもVDT作業の割合は増えていくと予想されます。自分の健康を守り、より快適に、効率よく仕事ができるように、ぜひこの記事で紹介したポイントを日々の生活に取り入れてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ブログ運営者。日常の気づきから、言葉の意味、仕組みやトレンドまで「気になったことをわかりやすく」まとめています。調べて納得するのが好き。役立つ情報を、肩の力を抜いて発信中。

コメント

コメントする

目次