Google Chromeを使っていると、「どのサイトをいつ見たか」を一覧として確認したくなる場面は意外と多いものです。例えば、業務のログとして残したいときや、過去の閲覧履歴から特定のページを探したいときなど、履歴データをテキストとして手元に保存できればとても便利です。しかし、Chromeの履歴はブラウザ内の「履歴」ページでしか簡単に見ることができず、直接テキスト形式で取り出す方法は少し分かりにくいかもしれません。
この記事では、初心者でもわかりやすく、Google Chromeの閲覧履歴をテキストデータとして抽出する方法について、パソコン(Windows/Mac)での具体的な手順を詳しく解説します。さらに、履歴データの活用法や、取得時の注意点、トラブル対応まで幅広く紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Chromeの履歴データの保存場所と仕組み
まず最初に、Chromeの履歴がどこに、どのような形で保存されているのかを簡単に解説します。これを知ることで、後述する「データの取り出し方法」の理解がスムーズになります。
履歴データは「History」ファイルとして保存されている
Chromeの閲覧履歴は、パソコン内に「History」というファイルとして保存されています。
これは**データベース形式(SQLite)**で管理されているため、通常のテキストファイルのように直接開いて中身を見ることはできません。
保存場所はOSごとに異なります。
例えば、以下のようなパスに履歴データが保存されています。
Windowsの場合
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\History
Macの場合
/Users/(ユーザー名)/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/History
※(ユーザー名)はご自身のパソコンのログイン名です。
SQLiteとは?
SQLite(エスキューライト)は、データベース管理システムのひとつで、ファイル単体で動作するのが特徴です。Chromeだけでなく、さまざまなソフトウェアで利用されています。
このため、「History」ファイルをテキストデータとして抽出するには、SQLiteデータベースからデータを取り出す作業が必要になります。
Chromeの履歴をテキストデータとして取り出す基本的な手順
それでは、実際にChromeの履歴をテキストデータとして抽出する方法を紹介します。
今回は代表的なやり方として、以下の2つの方法を取り上げます。
- SQLite対応ツールを使う方法(PCでおすすめ)
- 拡張機能や外部サービスを使う方法(簡易的な方法)
1. SQLite対応ツールを使って履歴を抽出する
この方法が最も確実で多機能です。
SQLiteデータベースを扱える専用ツール(フリーソフト)を使い、「History」ファイルから履歴データを抽出します。
必要なもの
- パソコン(WindowsまたはMac)
- Chromeの「History」ファイル
- SQLiteビューア(フリーソフト)
例)「DB Browser for SQLite」(おすすめ)
手順
- Chromeを終了する
データベースがロックされていると開けない場合があるため、作業前に必ずChromeを完全終了してください。 - Historyファイルをコピーする
万が一のトラブルや履歴破損を防ぐため、作業前に「History」ファイルをデスクトップなどにコピーしておきます。 - SQLiteビューアをインストール・起動する
例として「DB Browser for SQLite」は、公式サイトから無料でダウンロードできます。 - HistoryファイルをSQLiteビューアで開く
コピーしておいた「History」ファイルを、ビューアで開きます。 - 「urls」テーブルを確認する
「urls」というテーブルに、閲覧履歴の詳細(URL、タイトル、訪問回数、最後にアクセスした日時など)が保存されています。 - SQLクエリで必要なデータを抽出する
例えば以下のようなSQL文を実行することで、履歴の一覧を取得できます。SELECT url, title, visit_count, datetime(last_visit_time/1000000-11644473600, 'unixepoch', 'localtime') AS last_visited FROM urls ORDER BY last_visited DESC;※このSQLでは「URL」「ページタイトル」「訪問回数」「最後の閲覧日時」を取得し、新しい順に並べています。 - 結果をテキストやCSVでエクスポートする
抽出したデータは、そのままテキストやCSVファイルとして保存可能です。
データ出力例
| URL | タイトル | 訪問回数 | 最終訪問日時 |
|---|---|---|---|
| https://www.google.com/ | 12 | 2025-06-27 12:30:45 | |
| https://www.example.com/ | Example Site | 3 | 2025-06-26 18:05:10 |
2. 拡張機能や外部サービスを使って履歴をエクスポートする
「パソコンの操作やデータベースは難しい」という方は、Chromeの拡張機能を使う方法もおすすめです。
これらのツールは、ブラウザ上から履歴データを簡単に取得し、CSVやTXTファイルとしてエクスポートできます。
代表的な拡張機能
- History Trends Unlimited
履歴を可視化できる人気の拡張機能。エクスポート機能も搭載。 - Export Chrome History
シンプルな履歴エクスポート専用ツール。
使い方の例
- Chromeウェブストアから拡張機能をインストール
- 拡張機能のアイコンから「エクスポート」や「ダウンロード」などの機能を選択
- ファイル形式(CSVやTXTなど)を指定してダウンロード
注意点
- 拡張機能によっては、古い履歴や全件エクスポートが難しい場合があります
- セキュリティ上の観点から、必要のないときは拡張機能を無効化しましょう
履歴データの活用方法
取り出した履歴データは、さまざまな形で活用できます。
例えば、以下のような使い道があります。
- 作業記録や業務日誌の作成
- 月ごとの閲覧傾向の分析やレポート作成
- 家族やチーム内での共有
- 不審なアクセス履歴の確認
Excelなどで簡単にフィルタ・ソートができるため、視覚的な分析や管理にも役立ちます。
履歴データ抽出時の注意点
履歴データを取り出す際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 個人情報の保護
履歴データには個人のプライバシーが含まれています。取り扱いは慎重に行い、不要になったデータは速やかに削除しましょう。 - パソコンのバックアップ
作業前に大切なデータのバックアップを推奨します。 - Chromeのバージョンや設定による違い
新しいバージョンではHistoryファイルの仕様が変更されることもあります。うまく取り出せない場合は最新版のツールを利用してください。 - 職場や共有パソコンの場合は注意
他人の履歴データを無断で取得することは情報漏洩や規則違反につながる場合があります。
トラブル対策Q&A
Q. Chromeを終了してもHistoryファイルが開けません
A. バックグラウンドでChromeが動作していることがあります。
タスクマネージャー(WindowsならCtrl+Shift+Esc)などで「chrome.exe」が完全に終了しているか確認してください。
Q. 「urls」テーブルが見つからない場合は?
A. Chromeのバージョンやプロファイルの違いにより、テーブル名が異なる場合があります。
「History」ファイル内の他のテーブルを確認してみてください。
Q. 抽出した履歴が文字化けする
A. エクスポートしたファイルの文字コードが合っていない可能性があります。
日本語が含まれる場合は「UTF-8」で保存すると文字化けを防げます。
まとめ
Google Chromeの履歴をテキストデータとして取り出す方法は、やや手順が多いものの、無料のツールや拡張機能を使えば初心者でも実現できます。
履歴はプライバシーに直結する重要な情報ですが、うまく活用することで日々の業務効率化や情報管理にも役立ちます。
ぜひご自身のニーズに合わせて、今回紹介した方法を試してみてください。

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